商品番号:1490782
(税込)
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【 仕入れ担当 中村より 】
経糸緯糸ともに手績み芋麻100%使用、
宮古上布の特選夏九寸帯をご紹介いたします。
自然の恵みと人の手の努力によって生まれた美しい宮古上布です。
琉球織物ファンの方に、ぜひお届けさせていただきたい工芸品です。
夏結城や夏大島などの力強い織物にも、琉球の夏きものにも、
越後や八重山、能登などの上布のお着物にも、自然と合わせやす逸品として…
本当に希少になりつつあります。
まだお品があるうちにお手元にお迎えくださいませ。
【 色・柄 】
今回ご紹介のお品は、手績みの苧麻糸を100%用いた紛れもない「宮古上布」。
植物である麻から、手仕事で極細の糸を一本一本績んでいく作業。
その糸を、手織りで一枚の布とする。
さらに砧打ちをすることによって、布はよりしなやかになります。
帯地は自然な生成り色を基調にして。
お太鼓には琉球藍によるダキヌフシ―の絣模様を浮かべた一条。
手績みの苧麻糸ならではの風合い、宮古島の自然を写し取ったようなその彩りを
ぜひお手元にてご堪能下さいませ。
【 宮古上布について 】
400年前、琉球王朝から功績を認められて栄進した夫のために妻が上布を織り、
お礼の意味で王に献上したのが、宮古上布の始まりとされております。
格調高い品位にあふれ、昭和53年には国の重要無形文化財の指定を受けています。
宮古の織物には、「宮古織り」「宮古麻織」「宮古苧麻布」「宮古上布」があります。
「宮古織り」は、経糸に木綿、緯糸にラミー(機械で紡績した麻糸)を用い、
「宮古麻織」は、経糸・緯糸ともラミーを用います。
このふたつは縞模様が中心です。
「宮古苧麻布」は、経糸にラミー、緯糸に手績み苧麻糸(ブー)を用い、
手績みの苧麻糸(ブー)を100%用いるものだけが、「宮古上布」と呼ばれるのです。
砧打ちをして光沢を出し、親子三代物と言われるほど、丈夫で長持ちする。
原料の麻の生産からすべてが手作業で、
糸づくりからひとつの創作品を仕上げるのに、かなりの時間を要します。
激減する創作数。
それは、宮古上布の織り手や苧麻績み者が高齢になり、
原料である苧麻(ブー)が足りないこと、
また高度な技術を習得するのに長い年月がかかり、
若い技術者が育ちにくいということなどがあるようです。
現在、宮古上布従事者は約80名、内、専業従事者は、約20名。
宮古上布だけを織っていては生活できない状況と言われております。
【 宮古上布について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
文部科学大臣指定重要無形文化財(1978年4月26日指定)
2003年には宮古上布の原料となる苧麻糸の製造技術である
「苧麻糸手績み」が国の選定保存技術に選定された。
沖縄県宮古島市の宮古島で生産される、イラクサ科の
多年草である苧麻(ちょま:標準和名はカラムシ)の
茎の表皮の繊維から作った糸を主原料とする麻織物。
手績みの苧麻糸を経緯に用い、高機で製織される。
風当たりのない陽当たりの良い場所に植え、
有機肥料のみを与えて育てた苧麻を茎の根元からから刈り、
表皮を剥いで表皮の裏側にアワビの貝殻(ミミ貝)を
当ててしごいて繊維のみを採取。
採取した苧麻の繊維(生ブー)を指や爪で細く裂き、
結び目をつくらずに指先で撚りつなぐ手績みによって
経緯の糸を得る。
経糸は2本撚り、緯糸は1本撚りでそれぞれ専門化されており、
撚りつないだ糸は10算(ヨミ)くらいになると(長さにして
6000m)糸車で撚りかけをして仕上げる。
着尺1反分に必要となる糸は50算で、経、緯それぞれ
専門の績み手が1人で績むと半年を要する。
「東の越後、西の宮古」と呼ばれ、日本を代表する
上布である。
宮古上布の発祥は苧麻の原料に染色を施し、長さ11.4m、
幅40cm、19ヨミの綾錆布と呼ばれる細目布で大名縞の
紺細上布であった。
後に、この麻織物と同じ技術で織り上げた織物を
宮古上布と呼び、以後二十数年間琉球王府へ献上された。
大正時代には高機等の大島紬の技術も導入され、
この時代に宮古上布は歴代で最高の技術を誇る。
その生産が第二次世界大戦により一時中断されたものの、
1948年には再開。戦後の生産量は1952年の2064反をピークに
減少を続け、2002年には10反にまで落ちこんだが、2006年には
約20反まで回復した。
現在の宮古上布は年間生産反数約20反で組合員は92名(H21年9月時点)
2000年に宮古織物事業協同組合が新規格を設け、これまでの
十字絣紺上布だけでなく草木染や太い苧麻糸を使った帯地なども
宮古上布に加え、組合において検査を実施し検査証の添付を行っている。
手績み芋麻100% 長さ3.6~3.7m(お仕立て上がり時)
制作者:下里愛子
宮古織物事業協同組合検査済の証紙がございます。
お太鼓柄
※おすすめ帯芯:夏綿芯かメッシュ芯(手縫いお仕立て)
◆最適な着用時期 7月・8月(盛夏)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 夏のお出かけ、ショッピング、お食事、行楽など。
◆あわせる着物 夏の紬、小紋、御召
★名古屋仕立て(税込11,550円※夏用綿芯代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込14,850円※夏用綿芯代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込14,850円※夏用綿芯代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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