【 仕入れ担当 中村より 】
これが幻の…
伝承二百余年の絹織物。
秋田八丈でございます。
一度は唯一の機屋である滑川機業場が廃業され、
織り上げが無くなった織物でございます。
しかし、ことむ工房が滑川機業場から、その技術を正しく継承し、
年間に僅か数反と言われておりますが、同人の皆様に手によって蘇らすことに成功しました。
今回ご紹介するのは保坂謹製によるおひとつ。
製作年は少し前のお品かと存じますが状態は非常に良く、
心からおすすめさせていただきます。
ご寸法の合う方に限ってしまいますが、この機会をお見逃しなくお願い致します。
日本の文化を後世に伝えるものとして大切にしていただける方に…
お届けさせていただきます。
是非ともお手元にてご覧いただきたく思います。
【色柄】
美しい光沢と、しゃりしゃりとした肌触り。
お着物通を唸らせる、この織の風合い。
ハマナスの染色は全国の産地も見ても唯一無二。
染め上がるなんとも味わいある深みある熟成した茶色というべき彩り。
シンプルな草木染の格子模様が浮かびます。
ご着用のたびに色艶が増し、日光にも強いので、
その堅牢度が高く評価されております。
生地表面の風合いはとてもしなやかでながら丈夫な質感。
この風合い まさに言葉では表せません。
肌に纏えば実に軽やかに、
趣深くもどこか洗練された着姿を演出してくれることと思います。
おそらく市場には出回ることのないお品でございますから、
皆様がご覧になる機会は皆無かと存じます。
奇跡的に入荷したこの一点。
おそらくこれ以降、ご紹介することはほとんど叶わないでしょう。
大切に大切に、織物好きの方のお手元にお届けさせて頂きます。
残されたお品、どうぞ末永くご愛用くださいませ。
【 秋田八丈について 】
文化年間(1804年~1818年)。
竜門織・秋田平という袴地の生産が盛んであったこの地では、さらなる殖産をはかるために上州桐生から染色と機織りの指導者、菱沼甚平を招きました。
その甚平が黄八丈にならって織ったものが八丈絹と呼ばれ、
秋田八丈の前身の織物となりました。
さらに、秋田海岸に自生するハマナスの根を染料にして独自の鳶色を出すことに成功し、
その鳶色と刈安で染めた黄色を基調とした縞や格子を織り上げるようになりました。
この織物を”秋田八丈”と呼ぶようになったと言われております。
絹100%
長さ約11.25m 内巾36.5cm(裄最大69cmまで)
織元:滑川機業場
※長さが短いため揚げなしの御仕立てで身丈150cmまでの方向けのお品でございます。
お見積りも承っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
◆最適な着用時期 9月~翌年6月の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、女子会、街着、お稽古など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半幅帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立ご希望の場合、
[ 袷 ]
地入れ3,300円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+お仕立代26,400円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ3,300円+衿裏2,200円+お仕立代26,400円(全て税込)で承ります。
・海外手縫い価格です。国内手縫いは、+12,100円(税込)で承ります。