夏物の粋な大島紬のご紹介です。
年々過度な減少傾向にある、良き大島紬。
大人の趣味性を漂わせる洗練された無地の感性――
まるで遠目には無地、しかし近づいて見ればそれはしっかりと織り込まれた、
緻密な絣の世界。もはやここまでのお品は存在しないのではないでしょうか…
やわらかな絣の重なり。素敵な色彩感覚。
今後のご紹介はほぼお約束できません…。
どうぞお見逃しなくお願い致します。
大島紬は完成までに二度織られます。
一度目の締め機は、大島紬独特の精密な絣模様をつけるため。
上下の綿糸によってギュッと締められた部分は、
防染されて染料が入り込まないため、その染まらない部分が絣になります。
そのすばらしい絹糸は、
高機による手織りで一糸一糸心を込めて織り上げられております。
一反を生み出すのにのにシンプルな柄のものでも一ヶ月、
凝った柄行のものでしたら数ヶ月の月日を要します。
数cm織り上げては経糸をゆるめ一本一本針で絣をあわす根気のいる仕事です。
一ミリ単位のズレも許されません。
夏の肌にもするりと心地よく感じられる軽やかな風合い…。
着るお方に、着姿の印象に、実に爽やかで品を感じさせる、夏大島紬ならではのたっぷりとした涼感を感じることができます。
画像からお分かりいただけますでしょうか。
約2mmほどの小さな小さな亀甲絣をただひたすらに尽くした一品。
その緻密さに、無地感を漂わせながらも味わいを感じさせる仕上がり。
漆黒色と白の緻密な糸が交互に綾なす地が生み出す究極の美しさ。
細やかな白亀甲絣のこだわりが完成度の高い通好みな仕上がりです。
織りのひとつひとつ、それはまるで点描の世界のようにミリの絣を合わせて表現されます。
織り工さんがその絣を一日のうち十数時間見つめ織り上げることで、全くずれのないここまでの手織物ができあがります。
着るほどにそのお色を味わい深く変化させて。
シンプルにもこだわりと味わいがあり、着る人の趣味性・センスを感じさせるデザイン。もちろん流行なども問わず、いつの時代も古さを感じさせない、夏のこだわりある装いにもきっとご満足いただけるお品と思います。
大島は一生ものとして、是非こだわりの一枚を見つけていただきたいおきものです。
母娘代々にわたり、受け継ぐおきものとして、是非上質な一枚をお選びくださいませ。
絹100%
長さ12.3m 内巾38.5cm(裄最長約73cm)
経済大臣指定伝統的工芸品、本場大島紬織物協同組合の証紙がついております。
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ2,750円+衿裏2,200円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)
※国内手縫い仕立て
「大島紬・結城紬」+23,100円(税込)「左記以外の紬」+12,100円(税込)