京の洛南・伏見に工房を持っておられる、
染司よしおかの五代目当主吉岡幸雄さんによる創作品を入荷致しました。
残念ながら、2019年9月にその実り多き人生に幕を下ろされました。
染司よしおかさんは京都において江戸時代の末頃から続く染屋さんで、
幸雄さん亡き後は、六代目の吉岡更紗氏が跡を継いでおられます。
幸雄氏は色彩界の第一人者として、
国内だけでなく、海外からも注目を浴びていらっしゃいました。
その染司よしおかさんの揺らぎのあるタッチで、
丁寧に仕上げられた遊び心溢れる訪問着のご紹介です。
ここまでお値打ちにご紹介できることは本当に稀でございます。
この出会いを大切に感じていただける方へ大切にお届けいたします。
言葉は多く必要のない美術工芸品。
お色使いにはやはりただならぬ統一感をもっております。
そっと節のような凹凸を感じる絹地は素朴な風合い。
穏やかな薄花色を基調とした優しいお色で染めた中に、
白とグレーのみを用いて描いた「枝垂れ柳」の意匠。
手染めならではの揺らぎと工藝味を感じさせる…
唯一無二の表情に仕上がっております。
是非、お着物通の方へご検討頂きたい作品です。
大変ご紹介の機会も少ないお品でございます。
お目に留まられました方は、どうぞお見逃しなく!
【 吉岡幸雄 略年譜 】
1946年 - 京都市に生まれる。
1971年 - 早稲田大学第一文学部卒業。
1973年 - 美術図書出版「紫紅社」設立。
1988年 - 生家「染司よしおか」の五代目当主を継ぐ。
1991年 - きもの文化賞受賞
1993年 - 奈良薬師寺・東大寺の伎楽装束を制作。
2001年 - 獅子狩文錦の復元制作に参加。
2002年 - 鹿草木夾纈屏風の復元制作に参加。
2010年 - 第58回菊池寛賞受賞
2019年 - 逝去
『日本の色辞典』紫紅社
『自然の色を染める』紫紅社
『色の歴史手帖』PHP研究所
『染と織の歴史手帖』PHP研究所
『京都色彩紀行』PHP研究所
『和みの百色』PHP研究所
『日本の色を染める』岩波新書
『日本の色を歩く』平凡社新書
『日本人の愛した色』 新潮選書
絹100%
たち切り身丈163cm(背より身丈150cmまで) 内巾35.5cm(裄丈67cmまで)
◆最適な着用時期 袷(10月~翌年5月)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、お稽古事、音楽鑑賞、観劇、お食事会など
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解湯のし3,850円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て33,000円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+16,500円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。