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マイスタンダードな着物ヘア 「セルフ和髪のいろは~一髪二化粧三衣装」vol.4

シンプルすぎず、毛流れの向きで凝ったつくりに見えるスタイル。エレガントなスタイルを好む私にとっての、万能和髪です。和髪がきれいに結えた日は、ぜひ衣紋をぐっと多めに抜いて。着なれた雰囲気を演出いたしましょう。

桜のつぼみも膨らみ、春色の深まりが感じられるようになってまいりました。
今年はいつもと違う春ながら、気持ちを新たに背筋を正したくなる気分は変わらないものですね。

さて、今回は私が最もよく結うスタイルをご紹介したいと思います。

マイスタンダードの和髪

インスタグラムにて着姿を毎週公開しているのですが、一番登場回数の多いヘアスタイルです。
地味すぎず、毛流れで凝った作りに見えるマイスタンダードの和髪。

vol.2でご紹介したまとめ方」と「vol.3でご紹介した抱き合わせの方法」をドッキングしたようなテクニックになります。
使用する道具はいつもと同じですが、毛タボについては多めにご用意ください。

必要な道具

セルフ和髪に必要な道具

今回必要な道具は以下の通りです。

①くし リングコームと呼ばれるタイプのものが良いです。
100円均一でも手に入ります。
②整髪剤 ハードタイプのスプレーが良いです。
私はVO5のスーパーキープ無香料タイプを愛用しています。
③毛タボ 梳き毛とも呼ばれます。
大きめのドラッグストア、または楽天やAmazonなどで入手できます。
プロ仕様品ですとカラーが豊富ですので、ご自身の髪色に合わせて選べますよ。
④ヘアピン 波型のアメリカピンが留めやすいです。
玉は有りでも無しでも良いです。
10本以上ご用意ください。
⑤Uピン大 オニピンとも呼ばれます。5本以上ご用意ください。
⑥Uピン小 ネジピンとも呼ばれます。5本以上ご用意ください。
Uピンは大小あると便利です(⑤⑥)。
⑦ヘアゴム1個 太すぎないもの。髪の細い方はシリコンゴムでも結構です。
⑧ダッカールピン ブロッキングした毛束を取り分けておくのに使います。
邪魔にならないようにできれば良いので、ヘアゴム等でも代用OK。
※コテ 巻かなくでもできますが、事前に巻いておくと多少やりやすくなります。
必要な方はご用意ください。
30mm前後の太さが扱いやすいです。

ブロッキング&土台作り

髪を図のようにブロッキングします。
ワンレンなどで前髪が長い方は、前髪にする分も取り分けておきましょう。
土台分として取り分けた分をきつく三つ編みし、平たくなるようにまとめてヘアピンで固定します。

※ブロッキング~抱き合わせまでは、前回のコラムvol.3内でご紹介した「抱き合わせの下辺を下げるやり方」と同じになります

ブロッキング&土台作り

動画ではブロッキングと土台づくりを同時に行いました。

抱き合わせを作る

毛タボをU字型に整え、土台に沿わせるようにしてUピンで固定します。
Uピンは土台に向かって挿していきますが、土台に届かなくてもOK。
ずれてしまわない程度に、なんとなく止まっていれば大丈夫です。

土台作り
土台作り

取り分けておいたDの毛束をコームで解いて面の状態にし、上向きに沿わせてヘアピンで固定します。
BとCの毛束も面の状態に整え、左右から包み込み抱き合わせていきます。
毛タボがずれないよう手で押さえながら、髪の面が毛タボの丸みに沿うよう、何度も手やコームでなでつけます。
先にスプレーを吹きかけてから櫛を通すと、きれいな面が作りやすくなりますよ。

上の髪用の毛タボを乗せる

上の髪用の毛タボを乗せる

楕円状に整えた毛タボを、抱き合わせとAの髪との段差を埋めるように境目に置き、Uピンで固定します。
楕円の毛タボのサイズの目安は耳上~耳上まで覆える長さで、巾は手のひらが隠れる程度。
厚みはお好みで大丈夫ですが、あまりにも厚いと不自然な見た目になりますので、抱き合わせとの高さを揃えるイメージがおすすめです。

上の髪を整える

取り分けておいたAの髪をすべて下ろします。
コームで流れを整えたら、スプレーを吹きかけてさらに櫛目を通していきます。
何度も繰り返し櫛を通すことで面のツヤが出てくるので念入りに。
整ったら毛先を束ねて持ちます。

上の髪の毛先を、面の下に入れ込む

毛束の根本を数回ねじり、緩んでしまわないよう注意しながら、毛先を作った面の下へ入れ込みます。

髪の長さによって入れ込めない場合もあると思います。
その場合は毛先までねじってしまって、平たいお団子状にまとめても良いと思います。

動画ではピンでとめているところが分かりにくいですが、下図の位置にとめています。
Uピンとヘアピンの使い分けですが、「立体的な状態をキープしたいところはUピン」を、「確実に留めておきたいところはヘアピン」を使うようにすると良いでしょう。

整える

ここまでできましたら、合わせ鏡で後れ毛を整えたり、シルエットを調節して仕上げをしていきます。
特に後れ毛は丁寧に処理しきることでクオリティが上がるので念入りに。

最後に前髪を整えて、簪を飾ったら完成です。

ブロッキング

いかがでしたでしょうか。
シンプルすぎず、毛流れの向きで凝ったつくりに見えるスタイル。
エレガントなスタイルを好む私にとっての、万能和髪です。

和髪がきれいに結えた日は、ぜひ衣紋をぐっと多めに抜いて。
着なれた雰囲気を演出いたしましょう。

みなさまの着姿がよりステキなものになりますように。

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