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着物も誂えるほどのマイブームは『平家物語』 祇園甲部・豆結さん 「令和の芸舞妓図鑑」vol.25

着物も誂えるほどのマイブームは『平家物語』 祇園甲部・豆結さん 「令和の芸舞妓図鑑」vol.25

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写真家・小見直人さんは、花街のバーでソムリエとして働きながら、芸舞妓さんの美しさを切り撮ることをライフワークとしています。そんな小見さんの写真で編む、きものと版「芸舞妓図鑑」。今回は、祇園甲部の芸妓・豆結さんが登場です。

2026.03.15

カルチャー

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豆結まめゆい

 出身地:高知県
  屋形:祇園甲部・亻(にんべん)
見世出し:2018年6月6日
ひとこと:宝塚歌劇団や劇団四季、クラシックコンサート、大衆演劇など舞台観劇が大好きどす。とくに、中学の修学旅行で知って、好きになる予感がしていた宝塚は、お姉さんに誘ってもうてからドボンと(笑)。見事にハマってしまいました。

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ご本人コメント

お着物好きの祖母の影響で、小さい頃からお着物が好きどした。お茶のお稽古もしていて、日本文化に興味がありました。雨傘も24本組の少し和っぽいものを選ぶようなタイプ(笑)。

中学生のとき、テレビのドキュメンタリーで舞妓さんについて知りました。両親には最初、「高校は卒業してほしい」と言われましたが、最終的には「本気なら自分のやりたいことをやったらいいよ」と応援してくれたはりましたね。3兄弟の真ん中で、姉は大学進学で家を出ていて、弟も中学から県外の学校に通ってたこともおして、私も高知から京都へ出てきました。

お仕事は毎日、楽しおす。今年は「都をどり」期間中にインフルエンザが流行って大変どした。その一人目がうちで……申し訳なかったと思てます。何とか代役を立ててもうて、御師匠さん、お姉さん方、皆さん助けてもうて感謝しかおへんどした。後半になると当日券もないくらい連日大入りで。コロナ禍にガラガラで寂しかったことを思えば、ほんまに嬉しおした。

最近、『平家物語』が私の中でブームなんどす。繁栄から衰退までを描いた物語は人間味があって胸アツどす(笑)。好きすぎて、いま『平家物語』にちなんだ柄で夏用のお着物をつくっています。涼やかな水色に紺で暈しを入れて、お舟を浮かべて。壇ノ浦のシーンをイメージした、お引きずりどす。普段、エンタメは本から。それもあって、和本や巻物の柄に惹かれてます。

小学生の頃、ウエディングドレスが大好きでデザイナーに憧れたこともあったんどすけど、いまはこの世界を選んでよかったと思てます。

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今回のロケ地は、駒井家住宅。ヴォーリズ建築の代表的住宅で、住み心地を重要視した効率的かつ機能的な工夫が随所に施され、階段は着物でも上り下りしやすいよう段差が低く設計されている

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春秋用の袷は、大好きだという深い青の地色に、青紅葉や菊などが描かれている

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着物に合わせた帯の柄は扇子。扇面には、八重桜と色づき始めた紅葉が描かれている

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造り付けの本棚には、駒井卓博博士が所蔵していた研究書・専門書が並ぶ書斎。本好きの豆結さんもテンションが上がる空間

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毎週金土のみ一般公開中。日本ナショナルトラストの公式サイトから予約可能

撮影後記

舞妓さんの頃からいつか撮りたいなと思っていた豆結さん。先日、僕が務めるバーに来てくださった際に、写真集を観ていただく機会があって、今回の撮影が実現しました。

お顔立ちと152センチという小柄さから、アイドルっぽい印象もあったのですが……幼少の頃から和のモノに惹かれる傾向があったらしく、いまは『平家物語』にハマっていると聞いて、イメージががらりと変わりました。

過去には那須与一を題材した演目も上演された「都をどり」で、「『平家物語』をやってくれへんかなぁ」と言う声が本気トーンだったので、けっこう歴女やと思います(笑)。書物の柄があると服でも物でも選んで買うそうで。本気で好きなのが伺えます。

それなのに!高知出身にも関わらず、名作『龍馬がゆく』は読んでないそうで……。親御さんや周りの友人にも勧められ過ぎて逆に避けてるみたいです。そんなところも面白い方だなあと笑ってしまいました。しかも、プレゼントしようかと思ったら持ってはるそうで(笑)。じゃあ読め!ってなりました(爆笑)。

そんな話をしながらの撮影だったので終始楽しかったですね。ずっと笑ってはりました。後半、何度も「はい、笑わない!(笑)」ってツッコミ入れてました。

初の写真集『京の花街宮川町 芸舞妓の美』、好評発売中!

2025年秋に淡交社から発売になったフォトブック。

芸舞妓の美しい姿を、花街や京都の四季折々の情景を織り込みながら紹介する。日頃から芸舞妓と親しみ、花街の日常を写し取っている小見さんだからこそ撮れる写真の数々は必見です。英文付きバイリンガル本で、巻末には千社札風しおり付き。

ロケーション協力/駒井家住宅

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