着物・和・京都に関する情報ならきものと

京町家を未来へ繋ぐ宿『鈴 京都宮川筋 hitotose 穐 -Aki-』後編【YouTube連動】「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」vol.6

京町家を未来へ繋ぐ宿『鈴 京都宮川筋 hitotose 穐 -Aki-』後編【YouTube連動】「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」vol.6

記事を共有する

京都宮川町にある2階建て1棟貸切の京町家『hitotose 穐』。バリアフリーにも対応した186平米の広々とした空間を紗月さんがレポートします。

よみもの

紗月がゆく!着物で行きたい京の宿

バリアフリーにも対応した一棟貸しの京町家

階段に腰掛けた紗月さん

日本の伝統文化や歴史が息づく千年の古都、京都。世界中から多くの観光客が訪れるこの街には今、さまざまなコンセプトを持った新しい宿泊施設が生まれ続けています。

祇園甲部で10年間、芸舞妓として人気を集め、引退後は本名の「るな」で活動中の紗月さんがMCを務める新企画「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」。

思わず着物で行きたくなる京都の宿を紹介します。

今回紗月さんが訪れているのは、2024年春に京都の宮川町にオープンした『鈴 京都宮川筋 hitotose 穐 -Aki-』(以下、『hitotose あき』)。

株式会社レアルがプロデュースする2階建て1棟貸切の京町家です。

前回は広々としたキッチンスペースや、サウナと露天風呂も完備した1階をご紹介しました。

『hitotose 穐』の露天風呂

続いては、気になる2階へ。

そこには海外からの旅行客や体が不自由な方にも配慮した、おもてなしの心が詰まっていました。

細かいところまで配慮が行き届いたベッドルームへ

松尾あづささん

株式会社レアル・企画開発部の松尾あづささん

今回も、案内人はレアルで企画開発を手がける松尾あづささん。

さっそく階段で2階に……と思いきや、松尾さんが向かった先は?

なんとエレベーターが!

なんと、この宿にはエレベーターが導入されているのです。町家にエレベーター?と、紗月さんも驚きの表情。

松尾さん曰く、元々はバリアフリー対応のために導入したエレベーターですが、荷物が多くなりがちな海外の方や長期滞在のお客様にも好評なのだとか。2階建てと言えども、嬉しい配慮です。

広々としたサブベッドルーム

広々としたサブベッドルーム

エレベーターを降りると、一階のリビングスペースと同じくらい広々としたサブベッドルームが広がっていました。シモンズ製のセミダブルベッドが2つと、ソファーが配置されています。

電気をつけるとライン状の光が浮かび上がる壁

電気をつけるとライン状の光が浮かび上がる壁

最大の特徴は壁のデザイン。電気をつけると、隙間から優しい明かりが。

実は和紙と壁の間にLEDライトが埋め込まれており、このようにライン状の光が浮かび上がるのです!

隙間から溢れるLEDの明かりに癒される紗月さん

LEDは基本的に長寿命ですが、「もしもつかなくなったらどうなるんだろう……?」と気になった紗月さん。松尾さんに聞いてみると、その場合は和紙を一旦外して交換するしかないそう。

そのような労力も厭わないおもてなしの心が素敵です。

バリアフリーに対応したサブベッドルーム

ベッドとベッドの間にも広い空間をとってあり、車椅子もすぐ隣までつけることができます。

エレベーターから降りてきてベッドまでの道のりにも段差は一つもありません。現在、小さいお子さんの子育て中で、普段からベビーカーを押している紗月さんもこういう気遣いがありがたいと言います。

まるでアート!和紙で柳を表現したこだわりの壁

白で統一されたメインベッドルーム

白で統一されたメインベッドルーム

続いて、松尾さんが案内してくれたのはメインのベッドルーム。

サブベッドルームとは趣向を変えたデザインとなっており、白で統一された静謐な空間が広がっていました。

和紙をあしらったテーブル

壁や床はもちろんのこと、テーブルにも和紙が張られています。

枕元にはオリジナルディフューザーが配置されている

枕元にはオリジナルディフューザーが配置されている

さらに気になるのは、京都らしい柳をモチーフにした壁のデザインですが、実はこれも和紙で表現したもの。

職人さんが一つひとつ手作業でこより状にした和紙を壁に貼り付けているのです。

紗月さんも興味津々

紗月さんも興味津々で、まじまじと見つめています。

建物全体がアートのようで、お部屋の中だけで過ごしていても飽きることがありません。

むしろ1泊だけではもったいないと思うほどのこだわりが詰まった『hitotose 穐』。

メインベッドルームには広々としたウォークインクローゼットも

メインベッドルームには広々としたウォークインクローゼットも

実際に長期滞在の方も多く、大体のお客様は3泊ほど滞在されるのだとか。

こちらのベッドルームには、荷物を広げるのに十分なスペースがあるウォークインクローゼットも完備されているのが嬉しいポイントです。

また様々なシーンに配慮し、各部屋にシャワールームとトイレを完備。そのため、ご家族とはもちろん、カップルやご友人同士との旅行でも快適に過ごすことができます。

各部屋に完備されたシャワールーム
メインベッドルーム前のミニバーコーナー

メインベッドルーム前には、ミニバーコーナーが。京都の日本酒をはじめとしたドリンクやスナック類も全て無料で楽しめます。

寝る直前まで大切な人とお酒を飲みながら、語り合うのも素敵ですね。

歴史とともに変わっていく町家を未来に繋ぐ

エンディングでのインタビューの模様

最後に、紗月さんから松尾さんに恒例の質問を。

松尾さんにとって、『鈴 京都宮川筋 hitotose 穐 -Aki-』とは?

「繋ぐ」という文字を綴った松尾さん

松尾さんが所属する株式会社レアルは、「歴史とともに変わっていく町家という文化を今後も未来へと繋いでいきたい」という思いのもと、京町家ホテルをプロデュースしています。

そのため、「繋ぐ」という文字を色紙に綴った松尾さん。『hitotose 穐』をスタート地点とし、今後もこういった町屋を多くの人に繋いでいきたいという目標を語ってくれました。

最後は松尾さんとツーショット

お忙しい中、宿を案内してくださった松尾さん、ありがとうございました!

最後はオフショットをお楽しみください。

紗月さんファン必見!オフショット

馴染みのある宮川町を散策中の紗月さん

馴染みのある宮川町を散策中の紗月さん

撮影中、宮川町の芸妓さんにも遭遇しました

撮影中、宮川町の芸妓さんにも遭遇しました

さぁ、まいりましょう!

さぁ、まいりましょう!

さて、気になる2階のお部屋は?

さて、気になる2階のお部屋は?

和紙を通したLEDの優しい光に包まれた幻想的な空間に癒されます

和紙を通したLEDの優しい光に包まれた幻想的な空間に癒されます

こより状の和紙で表現した柳をじっと見つめる紗月さん

こより状の和紙で表現した柳をじっと見つめる紗月さん

滞在中は各部屋に置かれたオリジナルディフューザーの幸せな香りに包まれます

滞在中は各部屋に置かれたオリジナルディフューザーの幸せな香りに包まれます

様々なところに配慮が行き届いた素敵なお宿でした

様々なところに配慮が行き届いた素敵なお宿でした

次回はあの名門の別院へ。どうぞお楽しみに!

次回はあの名門の別院へ。どうぞお楽しみに!

文章/苫とり子
撮影/弥武江利子

シェア

BACK NUMBERバックナンバー

LATEST最新記事

すべての記事

RANKINGランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • マンスリー

HOT KEYWORDS急上昇キーワード

CATEGORYカテゴリー

記事を共有する