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憧れを胸に埼玉から京都へ 宮川町・富美唯さん 「令和の芸舞妓図鑑」vol.17

憧れを胸に埼玉から京都へ 宮川町・富美唯さん 「令和の芸舞妓図鑑」vol.17

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芸舞妓さんの素顔が垣間見られる写真で注目を集める写真家・小見直人さんの作品で編む、きものと版「令和の花街図鑑」。普段はなかなかお目にかかれない芸舞妓さんたちの華やかな着姿をお愉しみください。令和7年のトップバッターは、宮川町の舞妓・富美唯さん。18歳の誕生日を迎えて、すっかり“お姉さん”に成長し、皆に愛される舞妓さんです。

2024.12.15

よみもの

実の妹と芸の道を突き進む 宮川町・ふく光さん 「令和の芸舞妓図鑑」vol.16

富美唯さん01

富美唯ふみゆい

 出身地:埼玉県
  屋形:宮川町・利きみ
見世出し:2023年11月14日
ひとこと:ご近所にあるアサイーボールのお店に週1ペースで寄せてもろてます。ほんまに美味しおす。

富美唯さん03
富美唯さん05
富美唯さん06
富美唯さん04

ご本人コメント

中学2年の頃にドキュメンタリー番組を見て、舞妓さんの礼儀作法や舞のお稽古の様子に憧れました。コロナ禍で京都に来られず、舞妓になりたい思いを捨てきれないまま高校に通っていました。コロナ中の移動制限がなくなったことで、何度も延期になった仕込み体験をするため、思い切って京都に出てきました。心配していた家族も、いまでは応援してくれています。

富美祐ふみゆう姉さんに引いてもろて、富美唯ふみゆいの「ゆい」は、字はちゃいますけど本名から名付けてもらいました。いまはお三味線を一番に気張りながら、鼓やお茶のお稽古にも一所懸命どす。

撮影のときのように、うちはピンク系のお着物を着させてもらうことが多おす。うちより一歳下の(富美)彩ちゃんの方がシュッとしてはるからか、紫系のお色が似合います。

彩ちゃんとは仲良しで、おかあさんやお姉さん方が行かはる路地裏にあるカフェ「紬屋」さんに行くと、いつもうちがバナナジュース、彩ちゃんはメロンソーダを頼みます。ハムチーズサンドもおすすめどす。

富美唯さん07

着物は、花手毬柄。丸い毬には「何事も丸く収まりますように」「丸々と健やかに成長しますように」といった願いが込められている

富美唯さん08

松の内限定の稲穂に、干支の巳、白鳩などおめでたいモチーフで華やかに

富美唯さん09

花簪にはお正月らしい羽子板も

富美唯さん10

新春に相応しい大柄な松文様のだらりの帯

富美唯さん11

出身県ゆかりの「埼玉ポーズ」でにっこり!

撮影後記

2025年宮川町カレンダーの1月を飾る富美唯さん。

唯ちゃんの屋形・利きみさんは本城の隣にあるので、彼女のことは仕込みさんの頃から知ってて、『舞妓さんちのまかないさん』に登場するメガネさん姉さんみたいで、「この子、あんなかんじになるんやろか」って思ってました。

仕込みさんの仕事で道に立ってたときから「メガネのめっちゃかわいい子」って評判になってたくらいですよ。本城の大きい女将さんに「アラレちゃん」って言われてました(笑)。

舞妓ちゃんでメガネかけてる子はいないので、唯ちゃんも1か月くらいでメガネを封印して、人生初のコンタクトに挑戦したとか。あれはあれでかいらしかったので、またメガネ姿も見たいものです。

2023.01.30

よみもの

是枝裕和監督が描く花街の文化 Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』〈前編〉

2023.02.27

よみもの

小紋屋主人と現役芸妓も納得! Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』〈後編〉

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