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袋帯で銀座結び!お祝いごとを重ねる願いを込めて 「着物ひろこの着付けTIPs」vol.3

袋帯で銀座結び!お祝いごとを重ねる願いを込めて 「着物ひろこの着付けTIPs」vol.3

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しっかり二重につくる「袋帯での銀座結び」。結婚式のゲストの立場や軽いパーティに参加する場合、小紋を少し格上げしたり、訪問着や付け下げを大袈裟にしたくない時などなど……実はとっても使い勝手がいいんです。

知らないと損!袋帯で銀座結び

きものを着てみたい!
きものが好き!
自分で着れるようになった!

というところからもう一歩進んで……

キレイな着姿のポイントになる、あの部分の着付けのコツや裏技を、着物ひろこがまるっと大公開しちゃいます。

2024年の新連載、vol.1(帯揚げTIPs)、vol.2(お太鼓結びTIPs)ともに多くの反響をいただきました!

まなぶ

着物ひろこの着付けTIPs

3回目となる今回は……「袋帯で銀座結び」です!

袋帯といえば、二重太鼓が一般的ですね。

もちろん、お祝いごとが重なるようにとの願いをこめた二重太鼓は、トラディショナルな印象が素敵です。

でもお祝いの席もいろいろ、フォーマル度合いもさまざまなシーンがある昨今袋帯も、金銀の”いかにも慶事用”の吉祥文様だけではない、その名のとおりの「洒落袋帯」も数多くあります(従来のずっしりと重たい袋帯から、軽やかな袋帯のバリエーションも増えました)。

そもそも銀座結びは、名古屋帯だけのものではありません。

お太鼓部分はしっかり二重につくる「袋帯での銀座結び」結婚式のゲストの立場や、軽いパーティに参加する場合にもお使いいただけます。

また洒落袋帯はとても便利な帯

・小紋を少し格上げしたい時
・紬の訪問着をおしゃれに着こなしたい時

など、普段着をワンランクアップさせます。さらには、

・訪問着や付け下げを大袈裟にしたくない時
・綺麗めだけどカジュアルなイメージで着こなしたい時

などにも最適で、手持ちの着物の着こなしの幅を自由自在に活かせます!

もちろんいつものように、オーソドックスな二重太鼓に結ぶのも素敵ですが、ときには思い切って袋帯を銀座結びの二重太鼓にして、上質な遊び心を表現するのはいかがでしょうか。

その前に!そもそも「名古屋帯での銀座結び」の基本的な結び方は、こちらからどうぞ(お太鼓結びとの違いを理解しておくとやりやすいです)。

名古屋帯でも袋帯でも、銀座結びは帯枕を使わずお太鼓部分を腰紐で作りますので、背中が熱くなりません。体温が高くなりやすい年代の方にも特におすすめです!

2023.01.14

よみもの

更年期とのつきあい方 「きものとわたしのエイジング」vol.1

「袋帯で銀座結び」帯揚げまで

それではやり方です。

身体に帯を2周巻く

帯を2周巻いたところから

身体に帯を2周巻いたところから。折り上げる方法でも、ねじる方法でもやりやすい方でどうぞ。

仮紐でおさえます。

仮紐でおさえる

前に預けた手先を後ろにUターンさせて仮紐でおさえます。

そして、先にタレの長さを決めるのですが、ここがポイントです!!

ここがポイント

タレの長さは通常の2倍

通常のタレの長さの倍の長さ=おおよそ人差し指2本分を、巻いた帯の下線から残して、仮紐でとめておきます。

腰紐を2つ折りしたもの

腰紐を2つ折りしたもの

腰紐を2枚重なったタレの後ろに入れる

2枚重なったタレの後ろに

次に、腰紐を2つ折りしたものを帯枕代わりに使います(写真左)。

お太鼓山の位置に合わせます。

お太鼓の山の位置に

背中にしょう。

背負います

腰紐を2枚重なったタレの後ろに入れてお太鼓の山の位置に合わせ、背負います

わに片方の紐を通す

「わ」に片方の紐を通す

2回からげてから結ぶ

帯の中にしまう

紐は前で「わ」に片方の紐を通し、もう片方の紐と2回からげてから結び、帯の中にしまいます

帯揚げを今かけた腰紐の上にかける。

帯揚げを、今かけた腰紐の上にかけ、本結びや「いりく」にします。

2024.01.14

まなぶ

装いの”センター”、帯揚げをキメる!「着物ひろこの着付けTIPs」vol.1

「袋帯で銀座結び」形をキメる!

中の手先を背中側から離します

仮紐で留めていた手先を背中から離す

タレを決めた仮紐を一旦外し、中の手先(角、羽の部分)を背中から離します

タレの長さを決定します。

調整して、タレの長さを決める

銀座結びの特徴でもある三角を作るようタレを折り込んで調節したら、再び仮紐をかけてタレの長さを決めます

※これが、最初に人差し指2本分を残した理由です。三角の底辺になる部分と、タレの長さ分を確保しました。

帯締めを帯のトンネルに通します。

トンネル部分に帯締めを

帯締めを、帯のトンネル部分に通します。

帯締めを帯のトンネルに通します。

大きさを決めながら帯締めを前に

帯締めでお太鼓の大きさを決め、あまったお太鼓部分を巻き込みながら帯締めを前にもってきます。

コツは、こちらの2点。
・帯締めを「折り込んだ1番外側」にしておくこと
・折り込みすぎて小さくしすぎないこと

形を整えたら出来上がりです。。

帯締めを前でしっかり結び、形を整えたら出来上がりです!

粋でこなれた印象なのに、ちゃんと「お祝いごとを重ねる願い」がこもった、袋帯での銀座結び。ぜひ試してみてくださいね。

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