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桜柄の着物が着られる季節とは?気を付けるべきポイントやマナーを徹底解説!

桜柄の着物が着られる季節とは?気を付けるべきポイントやマナーを徹底解説!

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幅広い年齢層から人気を集める桜柄の着物。桜柄と言っても種類はさまざまで、着用できるシーンや着こなし方が変わるとされることもあります。今回は桜モチーフの着物や帯に焦点をあてて、着こなしの注意点をご紹介いたします。

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まなぶ

着物の柄

着物の柄にはさまざまな種類がありますが、なかでも人気を集めるのが「桜柄」の着物です。

桜柄の着物は年齢を問わず着用できて入学式や卒業式にもぴったり。ですが、桜は季節感の強い花でもあるため、桜柄の着物は着用できる季節やシーンに注意が必要です。

今回は桜柄の着物にフォーカスしながら、着用ルールやマナー、着こなしについてご紹介いたします。

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桜柄の着物の特徴とは?

春先の着物の定番と言えば、桜柄や桜色の着物を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?

華やかで可憐な桜柄の着物には、たくさんの人に支持される理由があります。

春を代表する季節の花

春を代表する季節の花

桜は日本の国花として古くから愛されてきた代表的な春の花であり、着物の柄はもちろん、帯や和装小物などにも取り入れられることが多い花です。

季節に合わせた着こなしが基本になる着物コーディネートでは、春らしく華やかな桜の意匠が人気を集めています

縁起が良い桜柄

縁起が良い桜柄

桜(サクラ)とは、古くは“サ”が「田の神・穀霊」、“クラ”が「神座(神のいる場所)」を意味する言葉として、五穀豊穣の象徴とされてきました。昔は位の高い人が身につける着物の柄であったり、勲章などのモチーフとしても桜が使用されることがありました。

また、多くの花が芽吹く季節である春を想起させる桜は、縁起の良い物事のはじまりともされています。

桜の着物はお祝いの場やフォーマルシーンにも着用できる縁起の良い柄と言えます。

桜柄の着物を着用する際のルールとは?

桜柄の着物を着る季節と言えば春が定番とされていますが、実は着物の種類によっては一年を通して着用することができます。

着物に描かれている桜柄には、大きく分けて、

・枝付きの桜
・桜の花や花びらのみ(枝や幹は描かれない)

があり、桜の描かれ方によって着用できるタイミングが異なる、と考える方もいらっしゃいます。

あくまで一般的な考え方ですので、好みやシーンによって季節を問わずに桜柄の着物を楽しまれる方も多くいらっしゃいます。今回の記事は、桜柄の着物を着る時期の一つの参考としてご覧ください。

桜の季節に着用する「枝付きの桜柄の着物」

枝付きの桜柄の着物

桜柄の着物のなかには、枝や幹、葉が合わせて描かれているものがあります。

枝や幹、葉が描かれた桜柄の着物は、桜が咲く季節にのみ着用すると考える方もいらっしゃいます。こちらにのっとりますと、枝付き桜の着物は桜の開花が気になりはじめた頃から桜が咲いている期間までが着用できるタイミングとされています。

ですがこれはあくまでも目安の時期。

桜は一般的に3月下旬〜4月にかけて開花するとされていますが、南北に長い日本列島、もちろん地域によって遅咲きの地域もあります。最北端の北海道では桜の開花は4月下旬〜5月と、1か月ほど遅く開花する場合もありますので、お住まいの地域の開花状況に合わせて着こなしましょう。

また、枝付き桜柄の着物は、桜の満開時に着用すると自然と競うことになりマナー違反と考える方もいらっしゃいます。どんなに本物に似せて作られたものであっても本物の桜には勝てないため、桜の満開時に桜柄の着物を着るのは野暮、という考えですね。

もちろんこちらについてもいろいろな考え方がありますので、あくまでもご参考までに。桜柄の着物を着るときには、桜の開花状況をチェックしながらぜひ楽しんでお召しください。

一年を通して着用できる「桜の花びらが描かれた着物」

桜の花びらが描かれた着物

桜の花のみが描かれている場合、一般的に、桜の時期だけでなく一年中着用できる、とされています。

有名な柄としては、「小桜紋」と呼ばれる桜の花びらを着物一面に散らした柄があります。

また、小桜に限らず、パターン配置の型染めや抽象的なデザインであれば、一年中着用しても問題ありません。年齢やシーンを問わず着用できる柄もあるので、まずは一着着物が欲しいという方は桜の花が描かれた着物を選んでみるのもおすすめです。

桜柄の着物を着用する際のマナーとは?

桜柄の着物は、結婚式や入学式などのフォーマルなシーンで着用する方も多いですが、お祝い事だからこそ留意したいマナーがあります。

今回は、シーン別に桜柄の着物を着用する際のマナーをご紹介します。

結婚式でのマナー

結婚式でのマナー

友人や会社の人から結婚式にお呼ばれしたときには、桜柄の着物を着用するのも良いでしょう。また、親族として参列する際に桜柄の着物を着たい場合は、桜柄があしらわれた黒留袖や色留袖などを着用するのはいかがでしょうか。

ゲストとして参加する方が着物を着用する際は、お洋服の際と同じ考えではありますが、主役である花嫁よりも目立つことがないようにすることを心がけましょう。桜柄は縁起の良い柄ではありますが、桜柄のなかでも比較的主張が控えめなものを選ぶのが無難です。

結婚式での着物の色について

着物の色は、花嫁の白無垢やウエディングドレスと被る白色を避けましょう。

和装の結婚式の場合や花嫁が和装の衣装を着用することがわかっている場合は、結婚式で使用されることが多い赤色やオレンジ色などの華やかな色も避けておくとベストです。

入学式・卒業式でのマナー

入学式・卒業式でのマナー

桜の季節に行われる入学、卒業などの式典には桜柄の着物がマッチします。

ただし、ご自身がどんな立場で式典に出席するのかによって着用できる着物が異なりますので覚えてきましょう。

ご自身が式典の主役である場合

ご自身の大学などの卒業式で振袖や袴を着用する場合、自分の好みの桜柄を選んでもOKです。色合わせや着こなしも自由に考えることができます。

入学式にはスーツなどのフォーマルで出席する人が多いため、着物を着用する場合には派手すぎず大人っぽい着こなしにされるのも良いでしょう。

お子様の式典に出席する場合

親の立場でお子様の式典に出席する場合は、結婚式の際と同様に、主役である子供たちを引き立てる装いがふさわしいです。派手な桜柄は避けて、淡いピンク色やクリーム色を選ぶと祝いの式に華を添えることができます。

また卒業式の場合には、別れと門出をお祝いする式典ですので、あまり華やかすぎる色や柄だと不自然になってしまうことも。落ち着いた色味の水色やグレーの布地に桜が散った柄など、卒業式のイメージに合う上品な柄で、大人のお洒落を楽しむと良いでしょう。

2021.02.18

よみもの

卒業式・入学式の”母きもの” 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.22

2020.03.09

まなぶ

卒園式・卒業式・入学式はぜひ和装で!ママの着物・訪問着選びで気をつけるべき3つのポイント

まとめ

着物に描かれている桜には種類があり、それぞれの種類によって着用できるシーンや季節が異なります。桜柄の着物をフォーマルなシーンで着用する場合には、それぞれのシーンにおけるマナーを守ってコーディネートを楽しまれると、ご自身も居心地よく感じられることでしょう。

今回の記事を参考にしつつ、ぜひ自由に、桜柄の着物を楽しんでくださいね。

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