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着物でバレエ『ジゼル』観劇@新国立劇場(後編)「みなさまの着物コーディネート拝見!」vol.8

着物でバレエ『ジゼル』観劇@新国立劇場(後編)「みなさまの着物コーディネート拝見!」vol.8

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きものでおでかけ大人気企画「さあ、きもので」。 去る4月19日、東京・新国立劇場で開催された、ロマンチック・バレエ不朽の名作『ジゼル』観劇会。みなさまの装い拝見の後編です。

2025.05.19

まなぶ

着物でバレエ『ジゼル』観劇@新国立劇場(前編)「みなさまの着物コーディネート拝見!」vol.7

さあ、きもので! ~ロマンチック・バレエ不朽の名作『ジゼル』~

きものでおでかけ大人気企画「さあ、きもので」。

去る4月19日、東京・新国立劇場で開催された、ロマンチック・バレエ不朽の名作『ジゼル』観劇会。みなさまの装い拝見の後編です!

みなさまの装い拝見の後編

撮影ができたのはほんの一部の方でしたが、劇場を彩るきもの姿は圧巻のひとことでしたよ。

「劇場という文化」

本島美和さん

本島美和さん

観劇前のトークショーにお招きした元新国立劇場バレエ団プリンシパルの本島美和さん(現在はバレエ研修所所長代行)とのお話の中で、印象的だったのは、

「劇場という文化」

というワード。

本島美和さん

観劇とは、ひとつの道を貫き研鑽を重ねる人の瞬間の魂を受け止めに行くことなんだ。私たちは観客という役を担い、その衣装に何を選ぶかは自分に託されている―

こんな楽しいことはない!と、脳内アドレナリン爆発して、じつはひとりで興奮していました。

参加者のみなさま1

たれものの方が多かった印象ですが、洒落た織のきものもいい感じ

参加者のみなさま2

当日の気候に柔軟に対応して単衣にしたり、下着を涼しい素材にしたり、着慣れた方ならではの工夫がたくさん

参加者のみなさま3

濃い地のきものは重厚感が増して、全体の引き締め役になってました

参加者のみなさま4

はじめましてでも、すぐに打ち解け合うのはきもの好きという共通の話題があるからですね

みなさまの装いをご紹介!

それではお待ちかね、みなさまの装い拝見コーナーに参りましょう~!

お客様の装い01

八重桜が配された森口邦彦さんのブルーの訪問着は、森口先生の作品の中でも少し柔らかい優しさがあるところがお気に入り。泰生織物の獅子文の帯とのコーディネートという、きもの上級者を唸らせる装いです。

箔づかいの帯が華やか。泰生さんの帯は締めやすくてシワにならないそう。
ブルーグレーのヴァレクストラのバッグも素敵。

お客様の装い01後
お客様の装い02

写真ではわかりにくいですが、スポットが当たるとキラキラと輝くねん金糸を織り込んだお召がなんとも上品です。

ゴブラン織の正倉院模様の帯(レアな作品!)とともに桝屋髙尾コーデ。
友人から誕生日祝いに贈られたばかりのすずらんのかんざしで。

お客様の装い02後

2025.07.05

よみもの

光る糸の秘密を探る!ショートトリップin京都 「古谷尚子がみつけた素敵なもの」vol.9

お客様の装い03

5月の空の色のように澄んだブルーが目を引くエーゲ海を描いたきものは、岩井半四郎さん監修だそう。

洛陽織物の白い更紗模様帯、帯揚げ帯締めには新緑のグリーンを選んで、よりいっそう爽やかな装いに。大きな帯留めがアクセントです。

お客様の装い03帯アップ
お客様の装い04

俳句の街・松山からいらしたというだけあって、晩春の季語「雀の子」を思わせるきものに二代 由水十久作の帯を合わせて。

6人の唐子はコールドバレエのイメージ。
重厚感のある帯留めでパーティ仕様に仕上げています。雅な扇子入れに注目。

お客様の装い04帯
お客様の装い05

とてもお似合いのブルーをお召しだわと思ったら、伊と幸さんの白生地からこの色に染めてもらったものだそう。

桝屋髙尾のねん金綴帯の咲き誇る牡丹に帯留めで蝶をとまらせて、清々しい春の風景そのままに。

お客様の装い05帯
お客様の装い06

ほんとうは裏だったほうを表にして仕立てた単衣。きものを知り尽くした方の裏ワザです。

藤の染め帯に合わせてテーマカラーを紫に統一、指輪もアメジストを選んで。
この時季ならではの藤模様、欲しくなります~。

お客様の装い06後
お客様の装い07

ねこマニアだけあって、装いのどこかにねこを潜ませるのが信条。紅型の帯に注目です。(泡盛と、折り詰めを手にするねこ!)

きものはバイヤー野瀬もおすすめの金城涼子さんの花倉織。
襦袢は麻にして暑さ対策もバッチリ。

お客様の装い07帯

2025.07.06

まなぶ

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お客様の装い08
お客様の装い08後

小糸染芸の牡丹の小紋に夢訪庵の菖蒲の帯で。
じつはきものと同系色のコートで、アンサンブルのような効果を狙ったさすがの装い。

お客様の装い08コート

帯飾りにした絶妙な色のタッセル、ネイルやアクセサリーに至るまで計算されたお洒落。
春の妖精のようでした~。

2025.05.09

まなぶ

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お客様の装い09

江戸小紋に江戸更紗という、考えただけでも気が遠くなる凝った訪問着。

帯合わせに悩みそうなきものですが、迫力満点の能登の千枚田の帯(長嶋成織物)で、見事なコーディネート。

帯に合わせて作ってもらったかんざしも効いてます。唸るわ~。

お客様の装い09帯

2025.07.08

まなぶ

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お客様の装い10

木原さんの松のきものに、久呂田明功さんの藤の染め帯。

今日の色はピンクとブルーと決めて、羽織もピンクにしたそう。
自分で描いた羽織とおっしゃっていたので、見せていただけばよかったと後悔しきり……。

お客様の装い10後
お客様の装い11

一方こちらは、今日のカラーはピンクとグリーンとおっしゃる岩井香楠子作品ファンの方。

岩井先生の型絵染帯「ナイルの花」を引き立てる、矢代仁のお召を合わせて、三分紐や帯留めも全体に繊細なトーンでまとめています。お手本のような綺麗な着姿。

お客様の装い11帯

2025.07.05

よみもの

ミモザの帯の季節がやってきた! 「古谷尚子がみつけた素敵なもの」vol.14

ほかにもたくさん素敵な方がいらっしゃったのに撮影できず残念でした。

ほんとうに楽しかったので、ぜひまた企画させていただきたいと思います。今回行けなかった~という方、また次回!

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