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自分に還るパワースポット『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』後編【YouTube連動】「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」vol.8

自分に還るパワースポット『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』後編【YouTube連動】「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」vol.8

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京都・岡崎に位置する『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』のスイートルームへ。ホテル内のレストラン『ヌーヴェル・エポック』では京の食文化とフレンチを融合したランチをいただきます。

よみもの

紗月がゆく!着物で行きたい京の宿

オークラフレンチの伝統と京の食文化を融合させた美食を堪能

日本の伝統文化や歴史が息づく千年の古都、京都。世界中から多くの観光客が訪れるこの街には今、さまざまなコンセプトを持った新しい宿泊施設が生まれ続けています。

祇園甲部で10年間、芸舞妓として人気を集め、引退後は本名の「るな」で活動中の紗月さんがMCを務める新企画「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」。

思わず着物で行きたくなる京都の宿を紹介します。

2022年4月に、京都・岡崎にオープンした『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』は「新時代の京の美意識」をコンセプトとしたスモールラグジュアリーホテルです。

『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』の日本庭園

前編では、もともと隣接する寺院『真宗大谷派岡崎別院』の敷地内にあった宿泊客から大好評の日本庭園を散策しました。

『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』総支配人・鎌田剛志さん

引き続きホテルを案内してくださるのは、総支配人の鎌田剛志さん。なんと、今回は京都の伝統溢れるスイートルームの一室を特別に見せてくださるそうです。

ホテル内のレストラン『ヌーヴェル・エポック』でランチもいただけるとのことで、紗月さんの胸も高まります。

ぜひ、今回も最後まで紗月さんのホテル訪問記を写真とともにお楽しみください!

京都の伝統を次世代に繋ぐ客室

『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』の最上階

ホテルの最上階となる4階にやってまいりました。こちらのフロアは、17世紀に御水尾上皇が比叡山麓に造営した山荘『修学院離宮』をコンセプトにしているのだとか。

紗月さんをスイートルームに案内する鎌田さん

穏やかな間接照明が足元を照らす、参道をイメージした廊下を渡って今回案内していただくスイートルームに到着した紗月さん。

と、ここで鎌田さんから「このお部屋に入る前に見て頂きたいものがあるんですが…」とあるものを見せていただきます。

茶筒の老舗『開化堂』が手がけたルームナンバー付きの照明

茶筒の老舗『開化堂』が手がけたルームナンバー付きの照明

それは、こちらのルームナンバーが記された照明。
一瞬、竹灯篭に見えた紗月さんですが、実は日本で一番古い歴史をもつ手作り茶筒の老舗『開化堂』が茶筒と同様の製法で作った特別な照明なんです。

缶を開けた時にお茶の香りがふわっと漂ってくるようなイメージで、蓋と底の部分から時間とともに移り変わる光が広がっていきます。

いざスイートルームの中へ

そんな入り口からこだわりが詰まったスイートルームにいざ入室。

足を踏み入れた瞬間に、紗月さんが「わーすごい!いい眺め!」と感嘆の声を漏らします。

開放感あふれるリビングルーム

開放感あふれるリビングルーム

大きなガラスの窓は開放感が抜群。ベランダ越しに絵画のような風景が広がっていました。

大きな窓から『金戒光明寺』の三門と本堂が見える

大きな窓から『金戒光明寺』の三門と本堂が見える

スイートルームは4階と2階にそれぞれ4部屋あり、こちらの部屋からは浄土宗大本山『金戒光明寺』の三門と本堂を眼前に眺めることができます。『金戒光明寺』は人々に“黒谷さん”の愛称で親しまれており、敷地内には地元の子どもたちが通う幼稚園も。

自然豊かな境内と元気に走り回る子どもたちの姿に癒され、思わず時間を忘れてしまいそうです。

日本庭園を近くから眺められる2階のスイートルームも魅力

日本庭園を近くから眺められる2階のスイートルームも魅力

鎌田さん曰く、2階のスイートルームは4階に比べると目線は低くなるものの、より近い位置から日本庭園をゆっくり眺めることができるそう。何度も訪れて、それぞれの良さを堪能したくなりますね。

西陣織の老舗『細尾』がデザインしたベッドルーム

西陣織の老舗『細尾』がデザインしたベッドルーム

続いては、気になるベッドルームへ。

こちらは西陣織の老舗『細尾』がデザインを手がけたお部屋となっており、ヘッドボードから天井に至るまで『修学院離宮』にある湖畔のゆらぎを再現した見事な織物が広がっています。

天井のテキスタイルは水のゆらぎを表現した織物

天井のテキスタイルは水のゆらぎを表現した織物

ヘッドボードに関しては全室同じデザインですが、天井までカバーされているのはスイートルームだけ。

仰向けの状態でふっくらとしたシモンズ製のベッドに転び、水のゆらぎを眺めていると自然と眠りに誘われること間違いありません。

ホテルの使命を語る鎌田さん

「京都の伝統を次の世代に繋いでいきたい」

まさにそんなホテルの思いが詰まった一室となっていました。

地産地消にこだわったフレンチを堪能

さて、続いてはお待ちかねのお食事の時間。前回も少しご紹介したホテル内レストラン『ヌーヴェル・エポック』の個室で、ランチコース(※メニューは2025年1月時点)をいただきます。

このホテルでは、京都の食文化とフランス料理を融合させた“イノベーティブ・ガストロノミー“を堪能できるのだとか!考えるだけでもワクワクしてきます。

お楽しみのランチ
寒ブリの炙りサラダ柚子ソース添え

寒ブリの炙りサラダ柚子ソース添え

最初に運ばれてきたのは、見た目がなんとも美しい「寒ブリの炙りサラダ柚子ソース添え」。炙った寒ブリを泡状にした柚子のムースとともにいただきます。

一口食べると柑橘系の香りがふわっと鼻を抜け、後からブリの旨味が追ってくる一品に「んー、あっさりしていて美味しい!」と紗月さんも大満足の様子です。

丹波産高原豚のコンフィ

丹波産高原豚のコンフィ

二品目は今回のメインディッシュ。
じっくりと煮た丹波産の高原豚に淡路産の玉ねぎとマスタードを添えた「丹波産高原豚のコンフィ」です。

運ばれてきた瞬間から良い香りが漂っていて、お肉が大好きな紗月さんは大歓喜!さっそく上品にナイフで切って、口へと運びます。

メインディッシュの味に感動

「とろけたー!美味しい!豚の甘さとソースの甘さがすごくいい感じです」

紗月さんの素直なリアクションに、鎌田さんも嬉しそうです。

高原豚といえば、京都の自然豊かな丹波地方で育てられた甘みと柔らかさが特徴のブランド豚。鎌田さんは「京都という土地柄を大事に、できる限り地場のものにこだわってシェフが食材を選んでいます」と語ります。

ラズベリーのムース

ラズベリーのムース

最後はデザートの「ラズベリーのムース」。ピンクの色味が愛らしく、なおかつ苺とミカンのせとか、さらには金箔まで添えられた贅沢な一品です。

「食べるのがもったいない可愛い!」と紗月さんも思わず躊躇しますが、「ぜひくずして召し上がってください」という鎌田さんの一言でいざ実食!

デザートを満喫した紗月さん

「苺の泡の香りがふわっと鼻から抜けて、うーん!幸せ!」と紗月さんもこの笑顔。
見た目も味も秀逸なコース料理をお昼からたっぷりと堪能しました。

お食事の前後にお庭を散策

メニューは3ヵ月に1度変わり、季節ごとのお料理を楽しめるそう。そのため、リピーターの方も非常に多いと鎌田さんは言います。

また宿泊者以外の方もレストランの利用は可能。スタッフに一言、声をかければ、お食事の前後でお庭を散策することもできるそうです!宿泊される方もされない方も春夏秋冬、四季折々の料理とお庭を堪能してみてはいかがでしょうか。

原点に還り、パワーをもらえるホテルに

「自分に還るパワースポット」と書かれた色紙

それでは最後に、紗月さんから恒例の質問を。

「『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』とは?」という問いの答えを、色紙に書いていただきます。

鎌田さんが書いたのは「自分に還るパワースポット」。

「自分もそうなんですが、この静謐な空間にいると自分の原点に立ち還れると申しますか、全てリフレッシュされて、一度もとの自分に戻った上でパワーを頂けるなと日々働いていて感じますので、来られたお客様にも同じ気持ちを抱いていただけるように精一杯サービスをさせて頂きたいなと思っております」

そんなホテル愛溢れる言葉を語っていただきました。

ホテルへの思いを語る鎌田さん

ぜひ皆さんも、パワーをもらいに『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』を訪れてみてください。

ホテルを案内してくださった鎌田さん、改めてありがとうございました!

紗月さんファン必見!オフショット

さぁ、今回も張り切ってまいりましょう!

さぁ、今回も張り切ってまいりましょう!

鎌田さんに最上階のスイートルームを案内していただきました

水のゆらぎを織物で表現したヘッドボードに興味津々の紗月さん

温かみのある明かりに心が癒されます

温かみのある明かりに心が癒されます

レストランでは京都の食材を使った美食を堪能!

レストランでは京都の食材を使った美食を堪能!

とっても楽しそうなおふたり。笑顔が素敵です!

文章/苫とり子
撮影/弥武江利子

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