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メディア初登場!母娘のひな祭り 「月と詩、着物すくすく成長記」vol.1

メディア初登場!母娘のひな祭り 「月と詩、着物すくすく成長記」vol.1

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「きものと」ではすっかりお馴染みの元祇園甲部芸妓・紗月さんが、本名であるるなの名で登場する新シリーズ。2022年10月に生まれたうたちゃんの通過儀礼や季節行事を追う不定期連載です。母となった紗月さんが、メディアへの顔出し初となる愛娘と共に節目を祝う様子をお届けします。

春めく弥生、娘と祝うひな祭りの装い

ひな飾りやうたちゃんの着物など、大きな荷物を抱えてやってきたるなさん。

まずは、中庭をバックに着姿を拝見。

若菜色の着物には、梅や菊花、橘などが描かれ、合わせた帯は“菱餅”を思わせる幾何学模様です。帯に合わせたゴールド×薄紫の帯締め、同色の帯揚げで上品なコーディネートでひな祭りに寄り添います。

月さん、後ろ姿

紅梅を愛でる、束の間のひとり時間

月さん、柄アップ

ママきものにぴったりな優しく古典的な意匠

着物を着せるのも一苦労!撮影の裏側

まずは、着替えを。と準備を始めたものの、この日の詩ちゃんは絶賛“イヤイヤ期”。

「詩は舞妓ちゃんに憧れているので、いつもなら進んで着物を着たがるんですが……」と、苦笑する月さん。

詩ちゃん

詩ちゃんビフォー

着物を着せようと奮闘する月さん

着物を着せようと奮闘する月さん

「着る?」「イヤ」

「舞妓ちゃんみたいになれるよ」「イヤ」

「これ着たら可愛いのになぁ」「イヤ」

「そしたらママが着ようかな、着ていい?」「イヤ」

それならば!と、多少強引に着せようとするものの、するりと抜け出して、逃げ回る詩ちゃん。

足袋を履かせようと苦戦する月さん

詩ちゃん用の小さな白足袋がなんともかわいい!

「ほら、ママとお揃い」と小さな白足袋を見せても、一向に興味を示さない詩ちゃんは、共布でつくられた巾着を振り回すことにご執心なのでした。

巾着を振り回す詩ちゃん

ぶんぶん、とこれが一番楽しい!

念願の親王飾りに愛娘の未来を願う

ひな飾りを出す月さん

ならばと、先にひな飾りをセッティングすることに。

ひな飾り

掛け軸を見ながら、「うっとこの飾り方でいいですか?」とお内裏様を左に

床の間に飾られたのは、『LLADRO(リヤドロ)』のひな人形です。2025年度の新作で、世界で限定500体のレアもの。

爽やかな若草色と温かみある薄橙色の装束をまとった親王飾りのやわらかなカラーが気に入って購入された月さん曰く、

「6歳の姪っ子も『LLADRO』で。いろいろ見たけれど、やっぱり可愛い!と思って決めました。お手入れがラクなのも気に入っています」

床の間

床の間に飾ったつるし雛は、「初節句のときに、青森で母が買ってきてくれたもの」(月さん)

玩具で気を逸らして着付け&ヘアセット

“イヤイヤ”が少し収まったタイミングで、最終兵器とばかりに取り出した玩具で詩ちゃんの気を引きつけ、その隙に髪をまとめます。

その間、なんと約1分!

手早くお団子をつくり、毛先をピンで留め、髪飾りをつけて完成です。

ヘアセット

手早い!月さんのヘアセット

着付け

桜が満開の着物はやや丈が長く、着付けに苦戦する場面も

さらに、カエルに夢中になっている間に、慣れた手つきで着物を着つける月さん。

「この被布セットは、置屋の女将さんが用意してくれはったもの。1歳半の頃から、勝手にお草履を引っ張り出してきて履いて歩いてます」

被布を着せられる詩ちゃん

被布に袖を通す際にも、吹き戻しは手放さない詩ちゃん。

完成

完成!!

やっとの思いで完成した後も、足袋だけは頑なに「イヤ!」を繰り返し、月さんも撮影スタッフも諦めたのでした。

ひな飾り

月さんの着物はお内裏様と、詩ちゃんの着物はお雛様とリンクする色味で

アンパンマンのプレート

大好きなアンパンマンのプレートには、三色団子に『10mois(ディモワ)』のアイシングクッキー

撮影が終わった解放感を全身で表す詩ちゃん

撮影後、詩ちゃんはすぐさま洋服に着替えて外へ。

すっかりご機嫌になり、奔放なポーズの数々を披露してくれました。

母娘、玄想庵前にて

撮影場所となったのは、130年以上にわたって呉服問屋の社屋として大切に使われてきた京町家『玄想庵』

母娘、玄想庵前にて

ママと一緒に「あっかんべぇ」

母娘、玄想庵前にて

詩ちゃん、わんぱくな一面も

母娘、玄想庵前にて

「痛い痛い」と顔を背けた月さんに、「ごめんね」とばかりに真正面からママを見つめる詩ちゃん

詩ちゃんと一緒だからこその月さんの表情は、紗月ファンには垂涎もの。

そして、歩いているとフォトジェニックな路地や辻子に遭遇するのも、京都ならでは。

月さん、路地にて

パーティーバッグは、持ち手と側面のゴールドが帯とリンク

月さんのソロカットを撮影していると、詩ちゃんが「私も入れて!」とばかりにママの元へ。

母娘、路地にて

詩ちゃんの髪飾りに、お節句の余韻が

母娘、路地にて

月さん、詩ちゃん、次回も楽しみにしています!

撮影/松尾カニタ

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