商品番号:1568746
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
沈黙の中に宿る、上品な艶…
派手さのない装いの中に、知性の香りを漂わせる
本手加工友禅塩瀬九寸名古屋帯をご紹介いたします。
見る人の心を穏やかにし、佇むだけで景となるような古典の趣を湛えた一条。
声高に主張することなく、ただ静かに美しく
――その姿はまるで、古の宮庭に咲いた一枝の花。
【 お色柄 】
しっかりと打ち込まれた経緯糸が、表面にわずかな凹凸と美しい艶を生み、
友禅や手描きの意匠が映えるため、古くから帯や礼装の着物に重用され
気品ある滑らかさは「塩瀬ならでは」と称されてきました。
程よい張りとしなやかな落ち感があり、結ぶと形が美しく決まり
着る人の所作に寄り添って優雅な陰影を描きます。
煤色の塩瀬地に、亜麻色で描かれた小菊がそっと咲く…
金彩で縁取られた花びらは、まるで静かな夜明けの光をすくい取ったよう。
本手加工友禅ならではの繊細な筆致が、ひとつひとつの花に息づく気配を与え
しっとりとした塩瀬の絹が、その美を柔らかく包み込みます。
艶を抑えた煤色の地に、優しい亜麻色が浮かぶその姿は
華やぎよりも“品”を纏う、成熟した女性のための一条。
静謐な空気の中に、ほのかな光がきらめく
――そんな、静かに咲く美を感じさせる一条です。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
絹100%
長さ約3.8m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、芸術鑑賞、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、御召など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。