商品番号:1568064
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
薄明にとける糸の調べ…
月のしずくが織り込まれたように。
はんなりとした優しさの中に、古の雅と現代の洗練が交わる一条。
いつの世も、着物びとの心をとらえて離さない琉球伝承織物。
南風原花織・琉球絣作家・宮城麻里江氏が師事した
『竹工房・宮城竹子氏』による南風原花織八寸帯のご紹介です。
控えめながらも凛とした佇まい――
それはまるで、南の島の静かな月夜に差す微光のよう…
古より、着物好きの心を惹きつけてやまない琉球の伝統織物。
どうぞこの機会にお手元で、その美と技をご堪能くださいませ。
【 お色柄 】
薄く軽やかに織り上げられてシャリ感のある帯地。
身体に寄り添いサラッと結んで長時間お召しになられても
疲れないのがその軽やかさから伝わってまいります。
淡い牡丹鼠色の帯地に、道屯織(ロートン織)ならではの立体感をもって表された段文様。
ところどころに織り込まれた白色と鉄御納戸色が、
やわらかな陰影を生み出し、涼やかな表情を添えています。
絽が入ることで軽やかな透け感が生まれ光をさらりと受け流すような、上品で清涼な趣。
道屯織は、琉球王国時代、士族以上の人々に愛された格式ある織技。
経糸を意図的に浮かせることで文様を立体的に表し静かな色の濃淡と織の陰影が織りなす“品と涼”を併せ持つ上質な一条…
民芸の息づかいの中に、凛とした都会性が宿ります。
今日も守られる職人たちの手技の結晶。
そのぬくもり溢れる風合いを新しい感性で受け継ぐ一品として、大切にお持ちいただければ幸いでございます。
【 南風原花織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(2017年1月26日指定)
沖縄県伝統工芸品(1998年認定)
沖縄県島尻郡南風原町を中心に生産されている工芸品。
裏表のない「両面浮花織」が主流で、ヤシラミ花織、
クワアンクワアン織り、タッチリーなど、産地独特の
名称があり、多彩な花糸で表現されるその模様は
美しく、図柄に立体感があり華やかな印象。
南風原花織では8枚ほど(多いものは10枚)もの
綜絖を順番に操作、図柄を浮かび上がらせるため
大変複雑で職人の腕が問われる。
喜屋武八織、照屋花織など独自の花織、
浮織の技法を確立している。
南風原花織の染色は、県内で採取される琉球藍、
福木、テカチ染等の植物染料を、化学染料については、
絹は酸性染料、木綿はスレン染料、反応染料、
直接染料が用いられる。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
おすすめの帯芯:綿芯「松」
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物など
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「松」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。