商品番号:1567221
(税込)
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
たくさんの心が込められた…本場琉球南風原花織。
今回ご紹介のお品はハイクラス、
1998年に沖縄県から伝統工芸製品の指定を受けた、
非常に高度な手織技法を必要とする、
八枚綜絖の「喜屋武八枚(きゃんはちまい)」のご紹介です!
ハイクラス品のため、
言わずもがな、高額となる喜屋武八枚の作品。
今回はセンス良き作品を多数手がけられている、
伝統工芸士・野原俊雄氏による作品。
喜屋武八枚の花織は他の花織のように裏糸が
渡っておりませんので単衣にもおすすめの織で、
文様自体はシンプルながら、複雑な糸の交差によって
生み出された奥行き、絹糸の艶が美しい仕上がりとなっております。
最近は控えめな濃地や抑えたお色使いのご紹介が多かったのですが、
今回は気持ちも晴れやかになる爽やかな良色に一目惚れし、
買い付けてまいりました!!
最近では喜屋武八枚の作品自体、ご紹介の機会が滅多とございません!
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
絹本来の美しい光沢を放つ
白とレモン色の二色の糸が
経緯ともに交互に織り込まれ、一糸の乱れもなく、
実に規則正しく、繊細細緻な浮き織りとなっております。
軽やかなシャリ感を持たせた、
光沢感のあるしなやかな織りあがりの一枚です。
光の所作で色味の印象が変わり、
着姿となればその色彩変化は本当に美しいもの。
遠目にはシンプルな格子模様に見えるような、
それでいて、近づいたときにはハッとする。
表だけではなく裏も美しく、多色を用いた花織とはまた別の…
感性に響くような高貴さと、洗練された面持ちでございます。
まさに織りの宝。
琉球紅型の帯なども、美しく映えることでしょう。
その他無地紬と同様に着こなしていただけ、
帯合わせも本当に楽しくなります。
【 喜屋武八枚について 】
『喜屋武』とは南風原町内の地域の名称で、
『喜屋武』でおられた八枚綜絖の花織をさします。
喜屋武八枚は別名ヤシラミ織とも呼ばれ、
文様が鑢(やすり)の目に似ていることからこの名がつきました。
経糸2本一組、その2本の糸が色違いで入っており、
緯糸も2本の色違いの糸が交互に並ぶため、
細かい縞のような模様に見える織の表情となります。
その表現を可能にしたのが八枚綜絖。
織物の場合緯糸を通す杼道をつくるために、経糸を上下させますが、
その道具を『綜絖(そうこう)』といいます。
綜絖には平織りのための地綜絖と、花織のための花綜絖があり、
南風原花織では、仕事をしやすくするために、
既成のものではなく、独自に創作した綜絖が用いられております。
花織は文様によって花綜絖の枚数が変わり、
文様が複雑になればなるほど、花綜絖の枚数が増え、
作業が複雑になるため絣は1ヶ月平均2反程の織り上げが可能なところ、
花織は月平均1反織れるかどうか…それほどの手間暇がかかってまいります。
その中でも熟練の技術、手間隙を必要とするのが
この『喜屋武八枚』の織技法となっております。
【 南風原花織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(2017年1月26日指定)
沖縄県伝統工芸品(1998年認定)
沖縄県島尻郡南風原町を中心に生産されている工芸品。
裏表のない「両面浮花織」が主流で、ヤシラミ花織、
クワアンクワアン織り、タッチリーなど、産地独特の
名称があり、多彩な花糸で表現されるその模様は
美しく、図柄に立体感があり華やかな印象。
南風原花織では8枚ほど(多いものは10枚)もの
綜絖を順番に操作、図柄を浮かび上がらせるため
大変複雑で職人の腕が問われる。
喜屋武八織、照屋花織など独自の花織、
浮織の技法を確立している。
南風原花織の染色は、県内で採取される琉球藍、
福木、テカチ染等の植物染料を、化学染料については、
絹は酸性染料、木綿はスレン染料、反応染料、
直接染料が用いられる。
絹100%
長さ12.3m 内巾37cm(最大裄丈約70cm、最大袖巾約35cm)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お食事、街歩きなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[ 袷 ]
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ3,300円+衿裏2,200円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)