商品番号:1567162
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
流水に松枝、織で描く自然の雅…
自然の美しさを写し取る加賀友禅の美学を、
織で表現した、風流な特選西陣織袋帯をご紹介いたします。
本加賀友禅の実力派作家『赤地 暁』氏監修による雅な一条。
上品で凛とした気品を漂わせながら、ほんのり風流な遊び心を帯に宿す
大人の装いにふさわしい一条です。
【 お色柄 】
西陣織とは、京都・西陣地域を中心に織られる高級絹織物で、平安時代から続く伝統を背景に
現代まで脈々と受け継がれてきた日本有数の織物です。
指先に触れると、そこには一糸一糸に込められた技と想いが、重みというよりも“深み”として静かに宿っています。
お色柄は白色と薄色(灰色に近い紫色)が波ように柔らかく暈しとなり、軽やかに揺れて…
『赤地暁』氏監修による本加賀友禅の感性が、織の上で静かに息づきます。
流水に松枝を重ねた意匠は、箔糸で華やぎを添えつつも、
自然の美しさをそのまま写し取ったかのような落ち着き。
織地の軽やかさと暈しの柔らかさが、
まとう人の動きに合わせて、波のさざめきのように表情を変える意匠美です。
古典美を尊びつつも、風流で現代的な感覚を併せ持つこの袋帯は
訪問着や付下げに合わせ、上品な華やぎと風雅を添える特別な一条です。
【 商品の状態 】
着用済みのお品として仕入れてまいりました。
うっすらと着用シワ、たたみジワがございます。
また、ご着用には大きくは差し障りございませんが
中無地箇所にうっすらと筋状の汚れと小シミがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.43m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お茶会、パーティー、芸術鑑賞、音楽鑑賞、観劇、お食事など
◆あわせる着物 付下げ、色無地、格の高い小紋、御召など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。