商品番号:1567035
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
伝統の黒に、現れた新しい息吹…
本場奄美大島紬、大島紬の原点ともいえる、奄美絣による特選紬着物のご紹介です。
歩くたび、まるで海の底から光が揺らめくように、深い黒と淡い青が交錯し、静かに存在感を放つ…
凛とした中に、知的な美しさを感じさせる着姿。
伝統をまとうというより、静かに自分を表現するような一枚を
この機会にぜひご検討くださいませ。
【 お色柄 】
一反を織り上げるまでに一年近い歳月を費やし、気の遠くなるほどの手仕事が重ねられた
奄美大島の泥染めが生む深い黒と、絣模様の精緻な美しさ。
絣の模様は、縦方向の糸をあらかじめ括ってから染め分けて織ったものを「経絣(たてがすり)」
横方向の糸を括ってから染め分けて織ったものを「緯絣(よこがすり)」と言います。
その一粒一粒の絣は、職人が指先と心で織り込んだ物語です。
しっとりと肌に沿う軽やかさ、空気をまとうかのような柔らかさ。
控えめながらも、凛とした強さと女性らしい艶やかさを同時に纏えるのは大島紬だけ。
しっかり、テーカチ(車輪梅)ベースの泥染めによる
黒に近い褐色地に浮かぶ、絣糸の織りなす小さな十字と井桁のお柄は珍しく、青丹(あおに:やや黄色みのくすみの抹茶系の色)色の
絣でお柄が表現されております。
深みの中に、淡く滲むように現れ、まるで夜の海を渡る光のような静謐な表情を見せます。
大島紬の伝統的な泥染の艶が、青丹色の柔らかな色と響き合い、見る角度によって異なる表情を生み出す…
――その希少な色合わせは、まさに一点の美。
控えめでありながら、他にはない個性。
静かな装いの中に、ひとすじの光のような個性を求める方におすすめの一枚です。
大切な自分へのご褒美として。
母から娘へ、想いを受け継ぐ一枚として。
永遠を纏う静かな贅沢が、あなたの人生をより深く、美しく彩ります。
【 商品の状態 】
未着用の新古品として仕入れてまいりました。
仕付け糸もついたままの美品でお手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 大島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
鹿児島県の奄美大島を中心に作られている織物。
世界三大織物にも数えられ、織る前に糸を染める先染、
手織りの平織、絣合わせをして織上げたものは
「本場大島紬」の名で伝統工芸品に指定されている。
しなやかで軽く、シワになりにくいという特徴がある。
手紡ぎの糸を、「テーチ木」(車輪梅)という
奄美エリアに生息する植物の煎汁液と、
鉄分を含む泥土でこげ茶色に発色させ、
手織りする伝統的技法が主だった染色方法。
藍、白、色大島などもある。
大島紬は独特の絣使い(細い点)と先染め、製法等限られた
条件の中で約84種類があり、染色別が6種類、糸の配列による
組織別14種類をかけ合わせて作る
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
◆八掛の色:青丹色
※ガード加工済み
| 身丈(背より) | 151cm (適応身長156cm~146cm) (3尺9寸9分) |
|---|---|
| 裄丈 | 63cm(1尺6寸6分) |
| 袖巾 | 33.5cm(0尺8寸8分) |
| 袖丈 | 47.5cm(1尺2寸5分) |
| 前巾 | 25.5cm(6寸7分) |
| 後巾 | 28cm(7寸4分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm (1尺 8寸 2分) 袖巾35.5cm (9寸 4分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。