商品番号:1566756
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【 仕入れ担当 田渕より 】
古より「紫は高貴の色」として尊ばれ、日本の染織史の中でも特別な位置を占める紫根染。
その深淵なる色は、草木の中でも稀少な“ムラサキ草”の根から得られる天然染料によって生み出されます。
わずかな気温や水質の変化にも影響される難染料を操り、
幾重にも染め重ねることでようやく得られる紫の輝きは、まさに職人の魂の結晶。
その色はただの染色ではなく、祈りにも似た時間と手の芸術です。
本作は、伝統の紫根染を絞りの技で表現した特選紬。
天然染料ならではの深みと、手仕事の温もりが共鳴する逸品です。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
さらりとした地風。
濃紫色を基調とし、緻密な鹿の子絞りによって格子状の文様が浮かび上がります。
白抜きの部分は柔らかく滲みを残し、紫の濃淡が幾重にも重なって、
光の加減でわずかに青みを帯びる奥行きを見せて…
紫根染の最大の魅力である冴えた艶が織りの節を伝って輝き、布全体に気品と静謐を漂わせます。
まるで夜明け前の空気を閉じ込めたかのような透明感と、深紫に宿る凛とした強さ。
自然の色が持つ生命の気配が、見る者の心を静かに揺さぶります。
所作に合わせて、紫がわずかに光を返し、沈黙の中に確かな存在感を放ちます。
伝統と自然、そして手の記憶が重なり合って生まれたこの一枚は、
日常の中に静かな誇りを添える、大人のための染の極みです。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 紫根染について 】
天平時代の「古代紫」、平安時代の「京紫」、江戸時代の「江戸紫」。
これらの染料として用いられていたのが、「紫草」の根でした。
かつては日本各地の野山に自生し、大切に栽培されてきた紫草。
江戸時代末期を最後に、現在は日本の絶滅危惧植物50種の中に入れられるほど、
数を減らしています。植物園などで栽培されていることはございますが、
自然の中で目にすることは不可能、≪幻の草≫と言われております。
また紫草は、染料に用いられるほか、外傷の薬としても使われていました。
時代劇でお殿様が病気のときにする鉢巻も紫根染めであり、
決して迷信ではなく、紫根の色素は昇華性を持っているため、
染め上がった後も数年間は外に飛び出してくるのだそうです。
(頭痛・胃腸病・皮膚病にも良いとされ、現在は化粧品にも用いられます。)
※摩擦や湿気による色落ちが生じやすくなっております。
色止め加工をいたしましても、色が落ち着くまでに汗や摩擦で
色が移る場合がございますのでその点ご留意くださいませ。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
◆八掛の色:京紫色
| 身丈(背より) | 159cm (適応身長164cm~154cm) (4尺2寸0分) |
|---|---|
| 裄丈 | 67cm(1尺7寸7分) |
| 袖巾 | 33.5cm(0尺8寸8分) |
| 袖丈 | 47.5cm(1尺2寸5分) |
| 前巾 | 25cm(6寸6分) |
| 後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm(1尺8寸5分) 袖巾35cm(9寸2分) 袖丈49cm(1尺2寸9分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お出かけ、お食事、行楽など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。