商品番号:1555895
(税込)
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
友禅楊枝糊の人間国宝【 故:初代山田栄一 】氏から
技術を受け継いだ、二代・栄一、【 故:山田忠夫 】氏による
すっきりとシンプルなデザインの特選塩瀬九寸名古屋帯のご紹介です。
楊枝糊ならではの力強く、おおらかな表現に
手刺繍によるアクセントがそえられたお品。
落ち着いた彩りで流行り廃りなく、ご年齢を問わず
付下や色無地、小紋、御召などのお着物にあわせて
凛とした帯姿をご堪能いただけることでしょう。
【 お色柄 】
重めの目方の、さらりとした塩瀬地を黒に染め上げ、
お柄には金彩に手刺繍、楊枝糊の真骨頂、白い糊部分が
美しい笹竹と菊花がすっきりと染めあしらわれております。
【 商品の状態 】
やや使用感はございますが、中古品としては
おおむね良好な状態でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 友禅楊枝糊について 】
友禅染で防染に使われる糊置き技法の一種。
糯米(もちごめ)で固く作った糊を棒の先につけ、
垂れ落ちる糊の線を布の下に入れた手で調整し
受け止め、糊を置く。
現在主流になっている筒糊ができる以前の古法で、
近代になって廃れたが、戦後に初代山田栄一が
この技術の復興を試み、昭和30年に人間国宝に認定された。
楊枝糊は原始的な手法であるが、均一な筒糊の線に比べ、
筆勢のように緩急のある線を描くことができ、糊が
あった部分は染まらず、図案が白く現れるので
シンプルな上品さがあり、温かみのある仕上がりとなる。
【 二代 山田栄一(山田忠夫)について 】
楊枝糊の染色作家
人間国宝・初代山田栄一を父に持つ
※初代は試行錯誤のうえで楊枝糊を復活させた後、
作品を3点のみ残し、55歳で逝去
父・栄一亡きあと、その遺志を継いで永年の苦労の末、
技法を確立し、楊子糊だけが持つしなやかで伸びのある
友禅染を復活させた。
現在は三代とし山田崇がその仕事を引き継ぎ
創作活動を続けている。
【 経歴 】
1945年 人間国宝・山田栄一の四男として生まれる。
1960年 京都にて染色業を営む長男の下にて修業する。
上村一竿に日本画を学ぶ。
1974年 北区鷹ヶ峰にて独立、糊作りの準備に入る。
1991年 楊子糊の完成を見る。
1992年 第一回目として御所解の試作品完成
1994年 父親の人間国宝指定の対象となった作品の復元にこぎつける。
絹100%
長さ約3.61m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
関東腹:菊 関西腹:笹
※松葉仕立て・裏地つき
◆最適な着用時期 9月の単衣から翌6月までの単衣、袷(あわせ)の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 軽い格式のお茶席、和のお稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 付下、色無地、小紋、御召 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。