商品番号:1528219
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
友禅の技と彩りを極め、
独自の世界を創り上げた加賀友禅の人間国宝【 木村雨山 】。
そんな氏の画を西陣の一流機屋【 とみや織物 】が
独自の点描綴技法によって一条の帯に甦らせた
素晴らしい袋帯のご紹介です。
お目に留まられました方は、どうぞお見逃しなく。
【 お色柄 】
しなやかでいて密な織り口の帯地は
飴色と桑茶を基調に織り上げて。
そこに読んで字の如く、
点描のような細やかな点で構成された織り意匠。
丁寧な織技術を駆使して表される
ふっくらと…また手描き友禅のような故雨山氏の画風。
それでいて漂う織りならではの力強さ…。
木村雨山の豊かな世界観の一条。
帯の藝術品ともいうべき1点を
ぜひコレクションにお加えください。
【 商品の状態 】
未着用の新古品として仕入れてまいりました。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 木村雨山(重要無形文化財保持者)について 】
本名:木村文二
【 生年・認定年・享年 】
1891年 2月21日生。
1955年 重要無形文化財「友禅」の保持者に認定。
1977年 5月9日没。享年86歳
金沢市出身。
1905年高等小学校を卒業後、当時名人といわれた
加賀友禅染色家の名工、上村松太郎(上村雲嶂)に師事し、
日本画を南画家大西金陽に学んだ。
1924年33歳で独立。
以来加賀友禅の制作ひとすじに打込む。
1928年第9回帝展に「リス文様壁掛」が初入選し、
以後帝展、日展、日本伝統工芸展などで活躍。
戦後は日展審査員、日本伝統工芸展を中心に活躍。
写生による図案をもとに制作を行い、日本画の
技法を駆使して、宗達・光琳風の濃淡の色調を
巧みに表現。
大和式の意匠構成を現代的感覚でまとめた
優雅でみずみずしい新境地を開拓、加賀友禅の
名声を全国に轟かせた。
1955年には友禅の部で重要無形文化財技術保持者に
認定され、染色界での第1人者となる。
1965年10月紫綬褒章を受賞。
1976年4月勲三等瑞宝賞を受賞。
その作品は日本画の技法を生かし、描線を自由に表現し、
彩色では片刷毛を使ったボカシに工夫をみせるなど、
京友禅と異なった加賀友禅独自の作風を展開した。
代表作
「花訪問着」(1965年)
「山吹訪問着」(1968年)など多数。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.4m
西陣織工業組合証紙No.308 とみや織物謹製
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、式典、お付き添い、音楽鑑賞、観劇、お食事会など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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