商品番号:1517277
(税込)
【 仕入れ担当 岡田より 】
既婚女性の正礼装(第一礼装)である黒留袖。
ほぼ年間通してご着用いただけるよう配慮された
お柄付になっておりますが、招待客に感謝や
敬意といった礼儀を尽くすためにも、着る人の
立場や年齢にふさわしい柄をお選びいただく事が重要です。
そんな黒留袖のコーディネート。
本コーディネートでは裾に描かれた柄が広範囲で、
大きめのお柄が配された黒留袖に、留袖のお柄との
バランスを考えた配色の袋帯をあわせました。
黒留袖の黒地に独特の色使いが引き立ち、慶祝のお席に
凛とした佇まいをご堪能いただけるスタイルで、
ご着用のご年齢としては40代~60代の既婚の方に
おすすめとなっております。
【 お着物のお色柄 】
シボ感のおだやかな、かなり重めの目方の縮緬地を
黒に染め上げ、お柄には逆雲取に湖水に遊ぶ
鴛鴦の番のお柄が大胆にあしらわれております。
【 袋帯のお色柄 】
しなやかでほどよくコシのあるアイボリーの帯地をベースに、
金糸の濃淡をメインに、おだやかな彩りの絵緯糸使いで
唐花や牡丹唐草、暈繝などを込めた亀甲と道長取りを
組み合わせたようなデザインが大胆な構図で織り描きだされております。
【 商品の状態 】
お着物につきましては着用済のお品として
仕入れてまいりましたが、僅かにたたみジワがある程度で、
すぐにお使いいただける状態でございます。
帯につきましては着用済のお品として仕入れてまいりましたので
着用シワやたたみジワがございますが、着用時に
気になるような汚れなどはございません。
【 羽田登喜男(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年・享年 】
1911年(明治44年) 1月14日生。
1988年(昭和63年) 重要無形文化財「友禅」の保持者に認定。
2008年(平成20年) 2月10日没。肺炎のため死去、97歳
金沢で加賀友禅の下絵、糊置き、色挿し等一連の作業の
基礎を習得、京都に移った後には京友禅のみならず、
美術工芸品の鑑賞など文化に触れることの重要性を学んだ。
一般的に京友禅は工程が分業されているが、
羽田はすべての工程を自身で行う制作態度をとり
京友禅の世界に、加賀友禅を融合させた独自の
境地を開く。
京都の庭園や自然を愛し、花鳥風月に材を求め
完成された図案のうち、『鴛鴦』は代名詞的なお柄。
京都府民を代表してダイアナ妃に送られた振袖、
祇園祭蟷螂山の懸装品は有名。
【 経歴 】
1911年 石川県金沢市に造園師・羽田栄太郎の三男として生まれる
1925年 隣家の南野耕月に加賀友禅を学ぶ
1931年 京都にて同郷の曲子光峰(まげしこうほう)に京友禅を学ぶ
以降、羽田は生涯にわたり京都で制作を行う
1943年 政府認定の京都友禅技術保存資格者となり、戦中も作品を制作
1955年 第2回日本伝統工芸展において訪問着「孔雀」が初入選
1957年 社団法人日本工芸会正会員
1962年 日本工芸会理事に就任
1971年 日本伝統工芸展審査員に就任
1976年 第23回日本伝統工芸展で「白夜」が東京都教育委員会賞を受賞。
藍綬褒章受章。
1978年 京都府美術工芸功労者表彰を受ける
1979年 紺綬褒章受章
1982年 勲四等瑞宝章を受章
祇園祭蟷螂山の前掛「瑞祥鶴浴之図」を制作
1984年 祇園祭蟷螂山の胴掛2面「瑞光孔雀之図」
「瑞苑浮遊之図」を制作
1986年 京都府より英国王室ダイアナ皇太子妃に贈られた振袖
「瑞祥鶴浴文様」を制作
1988年 友禅の重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受ける
社団法人日本工芸会参与
1990年 京都府文化功労賞特別賞受賞、京都市文化功労者表彰を受ける
1991年 祇園祭蟷螂山見送り「瑞苑飛翔之図」を制作
1992年~「友禅 人間国宝 羽田登喜男」展を石川県立美術館
京都市美術館にて開催
1996年 フランスのリヨン染織美術館にて「羽田家のキモノ」展開催
1999年 祇園祭蟷螂山水引「吉祥橘蟷螂図」を制作、献納
2004年 祇園祭蟷螂山後掛「瑞兆遊泳之図」を献納し全懸装品を制作
完納※制作には後継者である息子羽田登も携わり、
その技術伝承に努める。
2007年10月10日 高齢のため制作活動を終了。
【 着物 】
表裏:絹100% 縫製:手縫い
◆紋:抜き紋五つ『丸に抱き茗荷』
※衿ホックなし(引き紐タイプ)
【 袋帯 】
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.3m(お仕立て上がり)
柄付け:六通柄
本袋
※関西仕立て(界切線が表に出ております)
身丈(背より) | 159cm (適応身長164cm~154cm) (4尺2寸0分) |
---|---|
裄丈 | 66cm(1尺7寸4分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 48.5cm(1尺2寸8分) |
前巾 | 25.5cm(6寸7分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈67cm(1尺7寸7分) 袖巾34cm(9寸0分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
※空調がきいておりますご婚礼のお席でしたら
袷、夏シーズンもお召いただけます。
◆店長おすすめ着用年齢 全年齢対象(※とくに制限なくお召しいただけます)
◆着用シーン ご親族のご結婚式(既婚者)・式典へのご参列、叙勲など
◆あわせる帯 礼装用袋帯、フォーマル向きのデザインの綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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