商品番号:1491079
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【 仕入れ担当 田渕より 】
まるで染め描かれたかのような、細やかな絵絣模様…
何百通りもの組み合わせにより、唯一無二の表情に仕上がる
絵絣の逸品小千谷本真綿紬のご紹介です。
中でもここまでの良色は滅多とございません。
実際に手にとって頂ければ、
その丁寧な技や考え抜かれた意匠美がご理解頂けると存じます。
是非ともお手元でご堪能下さいませ。
【 お色柄 】
所々に節糸の浮かび上がる紬地。
まろやかなオフホワイトに生成り色を基調として、
唐花を込めた段模様を一面に織りなして。
すうっと滲んで溶けゆくような佇まい…
幾多の絵柄と何百通りもの組み合わせにより出来た本品は、
一反一反が異なる唯一の趣をもつ伝統業の結晶でございます。
およそ三万二千本ほどの絣糸を緯糸とし、
絵柄を変えるたびにつなぎ織って行く伝統の技法を存分に盛り込んでおります。
数多くの絣絵柄豪華さと優雅さを合わせもちながらに、
職人による手引き染めを重ねることで、より一層の個性感や統一感を贅沢に表現したお品となっております。
【 小千谷紬について 】
小千谷織物は、1680年頃に絣付け技術の原型が
考案され、多くの職人たちの手で改良が加えられた後、
自在に織模様を表現する技法として成立いたしました。
1.基本図案を木羽定規又は板定規に転写して使用すること。
2.絣模様は手くくり又は手摺り込みの技法によること。
3.緯絣糸は張り台にかけ定規を1枚ずつ取り出し耳印をつけたのち墨付けを行うこと。
4.手摺り込みにより、糸の芯部まで染料を浸透させること。
5.絣糸は蒸気で発色させ、色止め、水洗いを行うこと。
上記の項目をすべて満たし、本当に美しい絣意匠を織りなした本品。
この技術は、18世紀前半から現在に至るまで、
小千谷絣織物独自の基調な工芸技術として
受け継がれております。
まるで染め上げたかのような複雑な絵絣は、絣図案の制作そして定規作りから始まります。
板や紙に十数条の細かい溝を掘り、絣図案を転写します(図案を線状に分解)。
さらにその図案を、薄板を重ねたものを締めた定規のうえに転写(木羽定規)。
これによって、糸のどの位置に色が入れば絣模様ができるのかが決まります。
そして、糸作り。
繭を裂き、綿状にしてから糸にして紡ぎ、真綿の風合いを出します。
柄模様は、織る前の糸に木羽定規を合わせて、糸に直接染料を摺り込みます。
色止めの後、織幅の端の目印となる「耳じるし」を合わせながら織り上げます。
絵絣が美しく表現されるよう経緯の糸を固く機巻きし、
あとは丁寧にこつこつと機を手仕事で織ってゆくのです。
【 小千谷紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年9月4日指定)
新潟県小千谷市周辺で製織されている紬織物。
小千谷縮の技法を活かし、江戸時代中期に
織り始められた絹織物。
原料は玉糸と真綿の手紡ぎ糸を用い、
絹独特の光沢と肌触りの良さ、軽く
温かみのある地風が特徴。
手摺り込みによる緯総絣と呼ばれる、
緯糸(ぬきいと)に絣糸を用いて織られる
多彩な絣模様や縞、無地など様々である。
絹100%
長さ約14m 内巾36.5cm (最長裄丈約69cmまで 最長袖巾肩巾34.5cmまで)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お出かけ、お食事など
◆合わせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
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