商品番号:1488630
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
いつの時代も…虜になる幻想的な辻ヶ花。
ここまでの作品はそう多くはございません。
まさに雲の上の存在に等しい、初代・久保田一竹。
氏による絞り染訪問着と袋帯をセットにて仕入れて参りました。
御仕立て上がりゆえに、このお柄付けでこの価格。
未仕立てであれば一体幾らになるのでしょう…
さらには状態もかなり良いという、本当に稀有な作品。
この価値をお分かりの方にお届けさせていただきたく存じます。
【 お色柄 】
生地は初代が好まれたやや重めの絹布。
お色は深い飴色の濃淡を基調に、
上品に光る金通しの生地に浮かぶ地紋。
お裾にかけて浮かぶのは、氏がシベリア抑留中に希望を見出した一竹星。
当時は研究はもちろん生活さえも
満足に出来ぬ日々を過ごすも、監視の目を盗み薬品で布を染めたり、防寒具の毛で筆を作り柄を描くなど研究を怠らなかったといいます。
長く厳しいシベリア抑留生活の中で見た夕日とオーロラから一竹星は生まれました。
そして浮かぶ辻ヶ花の意匠。
絞り染めならではのその立体感のある柔らかな表情とぐっと引き込まれるような深いカチンの墨色。
染めの緩急と申しましょうか、『気品』と『印象』そのどちらをもご堪能頂ける逸品。
合わせた帯にもたっぷりとあらわされております。
選ぶ生地に始まり、 緻密に計算された構図の美学、色彩の魅力、染の加工…
気の遠くなるほどに緻密で正確な絞りの針通しなどによって生み出されるもの。
一竹氏の技なくしては、表現できない極地でございます。
2003年、惜しまれながらも一竹氏は他界されてましたが、
その技は次の世代へと引き継がれております。
その偉大な初代のお品。
着姿の美しさも、格別のもの。
洗練されたお柄付けと構図、色彩は、
お年を重ねていくごとにしっくりと身に寄り添ってくれることと存じます。
同じものはもちろんご用意はかないません。
どうぞ時代を経ても風格を失わぬ、本物の美をご堪能くださいませ。
母娘代々受け継ぐ美術品として末永くご愛顧いただければと願っております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 初代 久保田一竹について(1916年~2003年)】
染色工芸作家(辻ヶ花)
20歳のときに出会った東京国立博物館の
室町時代辻が花染めの小裂の美に魅了され、
過去の模倣でなく現代に息づく染色として、
独自の辻が花研究を志すも、時制は戦争に突入。
召集、敗戦、シベリアへの抑留。
シベリア抑留中は研究はもちろん生活さえも
満足に出来ぬ日々を過ごし、1948年31歳で無事復員。
復員後は生活のために従来手懸けていた手描友禅で
生計をたてつつ、40歳にしてやっと本格的に
辻が花の研究に取り組み始めることが可能に。
しかしながら、研究を開始したはよいものの、
毎日が失敗の連続で、数年後には時間が惜しいばかりに
生活の基盤であった手描友禅さえも捨て、家族を極貧に
耐えさせ、20年間の辛酸をなめ尽くした研究の末、
60歳にして初めて「一竹辻ヶ花」の完成を迎えた。
デザインごとに技法を変え、複雑な染色工程を経て
生み出された作品群の中には理想とするイメージの
着物に仕上がるまでに一年を要したものさえある。
【 経歴 】
1916年 10月7日 神田に生れる
1931年 友禅師小林清師に入門
1948年 辻が花の研究に着手
1961年 独自の染色法一竹染を創業
1983年 パリ・チェルニスキー美術館にて「一竹辻が花展」
1984年 ニューヨーク・ダラスにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1985年 ベルギー・ブリュッセルにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1988年 バチカン宮殿にて上演された創作能「イエズスの洗礼」の衣装制作
1989年 ヨーロッパ主要都市にて個展
1990年 フランスよりフランス芸術文化勲章シェヴァリエ章を受賞
1993年 文化庁長官賞受賞
1994年 久保田一竹美術館(河口湖町)開館
1996年 ワシントンD.C.スミソニアン国立自然史博物館にて個展
2003年 死去・享年85歳
【着物】
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
【帯】
絹100% (金属糸繊維除く)
長さ約4.35m
お太鼓柄
※額縁仕立て
身丈(背より) | 156cm (適応身長161cm~151cm) (4尺1寸2分) |
---|---|
裄丈 | 63.5cm(1尺6寸8分) |
袖巾 | 31.5cm(0尺8寸3分) |
袖丈 | 47cm(1尺2寸4分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 29cm(7寸7分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈65.5cm(1尺7寸3分) 袖巾32.5cm(8寸6分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
【着物】
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈156cm(適応身長151cm~161cm) (4尺 1寸 1分)
裄丈63.5cm (1尺 6寸 7分) 袖巾31.5cm (8寸 3分)
袖丈47cm (1尺 2寸 4分)
前巾24.5cm (6寸 4分) 後巾29cm (7寸 6分)
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈65.5cm (1尺 7寸 2分) 袖巾32.5cm (8寸 5分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
【帯】
絹100%
長さ約4.35m
お太鼓柄
※額縁仕立て
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご結婚式・式典へのご参列、パーティー、お付き添い、芸術鑑賞、観劇など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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