商品番号:1482356
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
お着物通の方必見でございます。
人間国宝 伊勢型師 六谷梅軒彫の型を使用した高級江戸小紋のご紹介です。
今回ご紹介の小紋は、その腕の確かさはもちろんのこと、その意匠と創作性、研ぎ澄まされた感性といったものもご覧いただきたく思います。
お柄の全てが、1mmにも満たない粒々の集合で表現されていること…
画面上でおわかりいただけますでしょうか。
その細緻さには、きっとどなたもが感嘆せずにはいられません。
現品限り、お値打ちに仕入れることが叶いました。
どうぞお見逃しなくお願い致します。
【 色柄 】
「長寿宝亀」
厳選されたしなやかな絹布は、深い紫色。
その生地一面に染められたのは「蓑亀」の意匠。
見れば見るほどにその手仕事に見入ってしまうばかりでございます。
この上なく見事な…
もちろんのことこちらの作品に用いられた型も、一部でも破損すれば、終わり。
二度と同じものを創ることは出来ません。
魂の型彫り、伝統の染め技。
現在ここまで凝った伊勢型のお品は、ほとんど創作されておりません。
大人の女性としてのしっかりとした品格を求められるお席に最適ですし、
その上質さも、末永くご愛顧いただけるものと確信しております。
【 六谷梅軒について 】
昭和30年2月。
伊勢型紙が持つ高度の技術に対して、
6名の方々が重要無形文化財(人間国宝)に指定されました。
六谷紀久男 (錐彫り)
児玉博 (縞彫り)
南部芳松 (突彫り)
中島秀吉 (道具彫り)
中村勇二郎 (道具彫り)
城之口みゑ (糸入れ)
残念ながら、現在生存されている方はおられません。
諸氏の手に宿った神…
その魂は、残された型紙に今も生き続けます。
見るほどに、吸い込まれてゆきそうな力ある特選品でございます。
「伊勢型紙」は、江戸小紋・長板中形・型友禅などに用いられる伝統的な型紙。
六谷氏が認定を受けられた錐彫(きりほり)は、伊勢の伝統ある型紙彫刻技術のなかでも古い型柄を持つもので、刃先の小さな、半円状をした細い彫刻刀を用います。
その刃先は、型彫りのたびに肌目細かな砥石で研ぎ上げられ、鮫、霰の行儀、通しなどの伝統的な小紋柄を生み出してゆきます。
その彫刻法。
錐の刃先を地紙に対して直角に当て…
刃先をすばやくクルッと半回転させながら突き入れ、丸い小孔を彫り抜く。
錐彫の文様は、この、同じ大きさに彫り抜かれる丸粒で構成されています。
細かな仕事では、一寸四方に800ないし900の粒々。
一柄の型の仕上げに半月近くを要することも。
仕事の手を抜けばたちまち彫り斑があらわれ、また重ねた地紙がわずかでもズレたり、錐の粒がまちがって繋がったりすれば、仕事は全て失敗に終わってしまいます。
この間彫刻者は、かなりの緊張を強いられます。
六谷氏が得意としたのは、錐彫の中でも最も細かな鮫小紋や通し小紋。
見事に粒の揃ったその仕上がりは、人間業とは思えないほどだったとか。
まさに神の手…ゴッドハンドです。
■六谷紀久男(梅軒)(ろくや ばいけん)
明治40年2月15日~昭和48年4月26日(1907~1973)
大正8年 父芳蔵について伊勢型紙錐彫の修行をはじめる
昭和8年 京都に出て兄より錐彫の技術を習得
昭和14年 独立
昭和17年 小宮康助にすすめられ、極鮫小紋の研究に没頭
昭和30年 重要無形文化財「伊勢型紙錐彫」の保持者に認定
昭和38年 鈴鹿市の伊勢型紙伝承者養成事業の講師
昭和47年 鈴鹿市文化功労者
絹100%
長さ約12.6m 内巾約36.5cm(裄最長約69cm)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、お茶席、お稽古事、カジュアルパーティーなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,650円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
この商品を見た人はこんな商品も見ています