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銀座店イベントレポート「その場で!名物バイヤーが査定」

銀座店イベントレポート「その場で!名物バイヤーが査定」

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京都きもの市場では、中古品の買取販売も行っているのをご存知ですか? 普段はネットショップでの取り扱いですが、このイベントでは、厳選されたお品が並び、対面での買取査定も受けられるとのこと。 今回はきもの市場ならぬ、「中古市場」をご紹介致します。

今、高まってきているリサイクルきものの需要――

あなたのご自宅のたんすの奥にも、ずっと着ていない着物や帯が眠っていませんか?

とはいえ折角の大事なお着物、出来る限り良いお値段で買い取ってもらいたいもの。


その場で買取価格がわかり、かつ買取査定のポイントもその場でプロに聞けてしまう…

そんなお得なイベントが、2019年8月下旬に、京都きもの市場・銀座店で開催されました。

買取査定をして下さるのは、京都きもの市場の名物バイヤーである竹中浩一さん。


竹中 浩一店長 プロフィール

1960年 京都生まれ。家業は長板友禅。
1982年 室町の帯地卸問屋・岡慶へ入社。
1994年 岡慶を退社。
1995年 京都シルクへ入社。
2000年 京都きもの市場・創業者メンバーとして転籍。
    「まいどおおきに」バイヤー店長に就任。
2015年 お客様買取サービス責任者として従事。

レポーター/池田千恵里

趣味は書くこと!という着物愛好家。国内外において着物PRの経験を持つ。英国駐在時には着物でのお出掛けを常とし、自身の着姿をSNSやYouTube 等でも発信。また、ロンドンで着物ファッションショーを開催するなど、和装のPRに務めている。

なぜ名物なのかと言いますと、竹中さんはこの「きものと」にもあるスタッフブログで、とても人気のブロガーさんなのです。
2015年に中古品の扱いがスタートしてからは、中古市場も担当し、イベントや実店舗にも出向いてらっしゃるので、ブログと対面とで、知名度が抜群!

そして京都きもの市場では一番の古株で、2000年の立ち上げ時からいらっしゃるというのも名物たる理由。

生まれも育ちも京都でらして、ご実家は長板友禅の工場を営まれていたとのこと。

ですので、来年還暦を迎えるという竹中さんは、着物歴も長い!

子供の頃はよく、絞りの糸を解くお手伝いをしていたんだとか。

今回初めてお会いしましたが、なるほど、名物と言われるに相応しい、抜群の存在感を放ってらっしゃいました。

加えてもう一点、これはあくまでも私の主観によるものですが、一度拝見したら忘れられないお顔立ち!

というのも理由の一つではないでしょうか。うふふっ。

さて、せっかくこうして実店舗で対面という機会ですので、私も査定をしていただきました。

試しに親子三代の、バラエティーに富んだ⁈お品を見ていただきましたよ!

皆さまの参考になれば幸いです。

まずは有松絞りの浴衣地。

母が仕立てずに仕舞い込んで、何十年も箪笥の肥やしになっていたものです。

腕の長い私には、湯のしをしても裄が足りそうにないので手放すことに。

お陰様でワンコインの値を付けていただきました。

ちなみに反物は仕立てる手間とコストがかかるので、あまり値が付かないのだそうです。

続いて袋帯。

礼装の機会もなく、似合う年齢からも遠ざかってしまったので。(涙)

こちらはお手入れ済みで状態が良いということで、高評価をいただきました。

有難いことに、銀座でランチがいただける値が付きましたよ!

そして夏単衣の京紅型。

一目惚れだったお気に入りの帯ですが、このところ出番が少なく。

こちらは銀座で少し良いディナーをいただけるくらいのお値段を付けていただきましたが、購入時の30分の1ほど!(驚)

ならば出番を増やすか、どなたかに譲るかが良いかなと思い、持ち帰ることにしました。

祖母の小紋。

身丈も短いですし、昔の仕立で、袖丈が今より長いそう。

今の長襦袢の袖丈と合わないため、需要があまりないそうです。

ですが対面での思いをプラスして、お値段を付けていただきました。

ハーゲンダッツのアイスクリームが食べられます!

有難う御座います。

京都きもの市場での買取は、会員限定サービスとしてやっているので、基本的にどんなお品も引き取って、なるべく値を付けて下さるそう。

その後ネットショップに出して売れなかったお品も、お人形のお洋服として使って下さる業者さんに、引き取ってもらっているとのこと。

無下に扱ったりしません!とのことですので有難いですね。

さてもう一枚祖母のお着物を。

こちらは単衣の訪問着です。

単衣は人気があるそうですが、こちらも袖丈が長い仕立てなのと、シミがあるのとで、ハーゲンダッツ価格でした。

お手入れをして私が着られれば良いのですが、祖母から大きくなぁれ!と言われて育ち、身長も腕もにょきにょきと。

どなたか小柄な方とご縁がありますように。

ひとり5点までを30分でというこの機会。

買取査定の枠を超え、思い出話や四方山話、着物にまつわるエトセトラなども飛び出して、とても価値あるひと時でした。

名物と呼ばれる一番の所以は、竹中さんのお人柄にあるのかもしれませんね!

今回は取材を兼ねてということで、特別にもう一点、査定をしていただきました。

祖母の小紋、こちらはしゃりしゃりとした手触りが独特な綿着物です。

手触りが良いので、どなたか普段着感覚で着て下されば良いのですが。

こちらはハーゲンダッツは無理でしたが、雪見大福が2つ買えるお値段が付きました。

めでたし!

この中古市場で買い取っていただいたお代は、
後日振込、もしくは京都きもの市場のネットショップで使えるお買い物ポイントにすることができるのだそう。
その際はお得な20%UPに!皆さま上手にお買い物を楽しまれて下さいね!


そうそう、銀座店の一角に設けられた中古市場コーナーも、宝探しのようでワクワクできました。

次回も楽しみにさせていただきたいと思いますので、竹中さん、どうぞ宜しくお願いしますね!
次回この対面での中古市場は名古屋栄店で開催される予定だそう。

名古屋は初出店なので、竹中さんも楽しみにしていますとのこと。

名古屋近郊の皆さま、どうぞお楽しみに!

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