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花街の人気芸妓 紗月さん 〜舞披露と記念撮影〜

花街の人気芸妓 紗月さん 〜舞披露と記念撮影〜

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2019年7月京都きもの市場 祇園祭展示会で開催された、祇園甲部 芸妓 紗月さんの「舞披露と撮影会」イベントのレポートをお届けします。

去る2019年7月――
京都きもの市場本社では毎年、京都三大祭の1つ「祇園祭」とかけて京都本社ビルにて展示会を開催しております。
今年はその祇園祭展示会に、祇園甲部 芸妓 紗月さんをお呼びして、舞披露と記念撮影会を兼ねたイベントを開催いたしました。
夏は蛍の 灯火に
短かき夜半を くよくよと
泣き明かしたる ほととぎす
仰げば顔に ばらばらと
あれ村雨が 袖打ち振りて
よいよい よいよい よいやさ

京都の蒸した夏にしとやかな涼を呼ぶ、
紗月さんの舞「夏は蛍」から始まりました。

その視線や指先、細やかな表情と洗練された所作からつくられる美しさに会場のみなさんは一瞬で心奪われ、ただただ見惚れるばかり。

「踊りは正解がないから、余計に踊り手の個性が出るけれど、個性を出しすぎてもくどくなるし、、、難しおす。芸妓を続ける限りは毎日お稽古。70歳になってもいつまでも。」
質問タイムでは、その可愛らしさとはうらはらに、道を求めるものならではの芯の強さを感じさせるひと言を聞くことができました。

きもの好きのお客様が集まるイベント!

やはり気になるのが、芸妓さんの“きもの事情”。
舞妓になる前からきもの好き、「置屋にいるときはお母さんにあれやこれやと教えてもらいながら、お座敷に出る時のコーディネートを決めていました。今でも迷ったときにはお母さんに相談します。」

1シーズン5〜6着を揃え、着物・帯・お襦袢・小物、
季節やお座敷に合わせて選ぶ。さすがおもてなしのプロ。さらに、お客様のどんな質問にも笑顔でユーモアも交えて楽しく応える紗月さん。
和やかな雰囲気で質問タイムは進みます。
「舞妓ちゃんのときは、ひねくれて見えたらあかんので政治には疎くしなさいと言われていた(笑)けれど、芸妓になってからはニュースも見ます。
わからないことは正直に伝えて、お客様に教えてもらうようにしています。それもコミュニケーションのうちやと思てます。」
「芸舞妓仲間はけっこうトレーニング好き。すっぴんでランニングしています。
マスクで分からんようにしている人もいるけれど、わたしは声かけてください!手も振り返します〜!」
2つ目の舞、「六段くずし」。
ひらひらと舞う蝶々に恋をなぞらえた、切なさ溢れる演目。こちらも、キリリと品良く美しく舞う姿にうっとり。
最後は、お待ちかねの撮影タイム!

ご参加いただいたお客様には、間近で舞をご覧になって話しかけ・記念撮影などで大人気の芸妓・紗月さんとのひとときをお楽しみいただきました。
イベント終わりには、こんなオフショットも。

「青いきものたくさんあるのに、やっぱり青が気になる!紅型も見たいー!」
当日はお稽古と東京出張の合間のタイトなスケジュールにも関わらず、展示会のきものチェックを欠かさない、きもの大好き紗月さんでした!

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