東京手描き友禅作家『染谷洋』氏の新作着物　満天の星空が染め上げられる「星座シリーズ」

2019.07.28 （2023.01.23 更新）

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東京藝術大学で日本画を学び、繊細で美しい彩りと、情緒溢れる現代的な作品を生み出す東京友禅作家、染谷洋氏。今回は、銀座店の作家企画としてお招きした染谷先生に、新作を含めた、作品の数々をご紹介いただきました。

東京手描友禅染谷洋【京都きもの市場銀座店作家企画】

レポーター／池田千恵里趣味は書くこと！という着物愛好家。国内外において着物PRの経験を持つ。英国駐在時には着物でのお出掛けを常とし、自身の着姿をSNSやYouTube 等でも発信。また、ロンドンで着物ファッションショーを開催するなど、和装のPRに務めている。

個性溢れる作品に出逢える作家企画。毎回、どんな方が、どんな作品をつくっておられるのか、拝見するのをとても楽しみにしております。今回は特に、地元である東京と名の付いた、東京手描友禅の作家さんとのこと。いつにも増してワクワクしながら、銀座店へお邪魔しました。

東京手描友禅の総合部門における、伝統工芸士の資格をお持ちの染谷先生。東京藝術大学で日本画を学んだのち、４年間を加賀で学び、再び東京へ。師匠の元で８年間、全ての工程を学んだ末に独立。今年で12年目になるそうです。

作家先生と聞いて浮かぶイメージとは違い、意外にもお若くてらしてびっくりいたしました。現在44歳とのことでしたが、こちらによると47歳のはずですね！（笑）

先ずパッと目に入ってきたのはこちら、星座シリーズ。事前に銀座店のチラシで拝見していて、気になっておりました。どこまでも深い宇宙の碧、大胆さと繊細さが入り混じるお柄、なんと素敵なのでしょう！なんともアイキャッチーです。

せっかくですので今回もコーディネートを。こちらの３本をチョイスしてみました。美しく染められた実際のお色は、是非とも実際にご覧いただきたいと思います。お太鼓の部分に作家先生の描いたお柄、これぞ贅沢というものですね！

続いては「華文柄」。花を丸い形に抽象化した古典柄を、現代的にレース風に表したのだそう。シャープなお柄ながら、ぼかしが効いているからか、ふんわりとした雰囲気も。

そして「レースと童」。先生がよく描くという童。ハツラツとしたエネルギーを感じる童ですね！中性的な童とヨーロピアンなレースが醸し出す、独特な雰囲気。

他にもこんな童達がいましたよ！

楽しいお柄も。
茶屋辻カントリークラブですって！

和なお稽古のお道具づくしですが、白Xグレーの市松でモダンな印象に。スタイリッシュですね！

ワイン好きにはたまらないお柄の小紋も。

お色違いもありました。バケットとクロワッサンも隠れていますよ！

そして今回は、この秋に向けた作品のデッサンも、拝見することができました。

可愛らしいりす達とドングリが、どんなお色に染め上げられるのか、楽しみですね！

こんなお柄もありましたよ。こちらはお正月ですね。よく見ると福笑いをしています。可愛い！（笑）

「おっしゃっていただけたら、ご希望の柄も描きますよ！」と先生。お好みのデザインをオーダーされる方も多いのだとか。世界でたった一枚、自分の為のお着物や帯、究極のファッションですね！

沢山お話しを伺い、作品を拝見し、とても貴重なひと時でした。染谷先生、どうもありがとうございました。

こちらの作家企画は今月の30日まで。皆さまも是非、実際の目でご覧になって下さいね！お色とお柄、先生の世界観に触れていただければと思います。

京都きもの市場・銀座店は2020年で5周年。
毎月様々なイベントを行っております。

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