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「貴久樹」糸川千尋常務 講演 『アラベスク 〜唐草紋様の魅力〜』

「貴久樹」糸川千尋常務 講演 『アラベスク 〜唐草紋様の魅力〜』

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野蚕糸による独特な風合いで魅了する一方、拘りあるその柄行きにもファンの多い貴久樹。今回の講演では、貴久樹のプロデューサーである糸川千尋常務(以下、千尋さん)が唐草紋様の魅力について、たっぷりと語って下さいました。

京都きもの市場 日本最大級 きもの展示会
今年5月に東京・丸の内KITTEで開催された展示会では様々なイベントが催されました。
今回は2日目に行われた、「「貴久樹」糸川千尋常務 講演 アラベスク 〜唐草紋様の魅力〜」の模様をお届けします!
フランスの詩人、シャルル・ボードレールの「あらゆる模様のうちで、アラベスクとは最も観念的なものだ」という言葉の紹介と共に始まった千尋さんのお話。

アラベスクとはアラビア風のという意味で、具体的なものではなく、左右上下へ抽象的に模様を重ねていったものであることや、唐草紋様の始まりはエジプトのロータス紋様と言われていることなど、概要を説明して下さり。
その上で、延べ20回近くも足を運んだというインドで出逢った、異国情緒溢れる様々な唐草紋様を、沢山の写真と共に紹介して下さいました。

千尋さんにとって「貴久樹」でのお仕事というのは、まさに天職なのでしょう。
終始嬉しそうにお話しされる姿から、好きなことを仕事にしているのだなぁということがよく伝わってきました。大好きでたまらないという唐草紋様を、貴久樹という器に満たし、なんとも幸せそうで。

聴講記念に参加されたお客様へプレゼントしてくださった「貴久樹ハンカチ」を携えて、アラベスク溢れるインドを訪ねられたなら、それはそれは素敵でしょうね。

新たな学びの時間に、是非ともインドの染織文化についても学ばせていただけたらと、更なる学びへの意欲も沸々と湧き出してきました。

お好きな蔓唐花が描かれた臈纈(ろうけつ)染めのお着物にオリエンタルな動物柄の帯。「和の中に遠いオリエントの世界を感じてもらえたらと思って」とこの日の装いについて語って下さった千尋さん。アラベスク愛に溢れる常務千尋さんの講演、またの機会を楽しみにしたいと思います。

講演後に、会場の貴久樹さんコーナーで実際に着物や帯を手に取って見られるというのもこの機会ならでは。でした。
ネットでのお買い物を楽しみつつ、時にはこういうお買い物のスタイルはいかがでしょうか?

千尋さん、KITTE展示会での講演、誠にありがとうございました。

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