浴衣でペアを楽しむ! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.2
子どもが生まれてから、特に娘が生まれてからは、母娘コーデが楽しくなりました。実は、きものの反物1反から、子どもの浴衣と大人の帯が作れるので、浴衣で母娘コーデができるんですよ。
前回「おうちきもの」について書きましたが、いろんな方からおうちきものを楽しんでいる報告をいただいています。
ありがとうございます。
だんだんと日差しが強くなって、初夏の趣きになってきましたね。
気が早いかもしれませんが、日差しが強くなってくると、思い浮かべるのは浴衣のこと。
和裁を習い始めたのがこの時期でした。
自分の浴衣だけでは飽き足らず、夫の、弟のと続き、母や姑にまでせっせと縫っていたことを思い出します。
子どもが生まれてから、特に娘が生まれてからは、母娘コーデが楽しくなりました。
実は、きものの反物1反から、子どもの浴衣と大人の帯が作れるので、浴衣で母娘コーデができるんですよ。
そんなお話を九州のトークイベントでしたところ、一年後にわたしの目の前に現れたのは、わたしの話を聞いてチャレンジしたという、おばあちゃんとお孫さんのペアでした。
お孫さんは男の子で、紺地に白い柄の「鯉の滝のぼり」の浴衣を着ており、おばあちゃんはそれを帯にしていました。
「いまさんのお話を聞いてから、お嫁さんの許可をもらって作ったのよ」と言う女性の笑顔が忘れられません。
ということは! 生地の長さを考えると、一反から子どもの浴衣1着+女性の半幅帯1本+男性の角帯1本も作れるということになります。
あわよくば残り布で親子マスクも作れたりしないかしら。
こういうときだからこそ、親子ペアゆかた! アリだと思います。
子どものきものは、肩揚げ(裄を調整する場所。肩のところをつまんで縫う)や腰揚げ(丈を調整する場所。おはしょりの部分を縫って対丈にするイメージ)で大きさを変えるので、サイズが細かく決められている洋服とはちがって、比較的長い年月楽しめます。
もちろん、大人同士だってペアを楽しめます。
すっかり大きくなった娘と、色違いの浴衣にするもの楽しいかも、なんてネットサーフィンしていたら、花火大会に向かうカップルが、色違いの浴衣を着て並んで歩いている姿を思い出しました。
……わたくしこの頃、雑誌の占いコーナーを見ても「恋愛運」のところを読み飛ばすようになってしまったので、「カップルで色違いの浴衣を作る」という発想が一番最後になってしまいました。
恋愛運のところもしっかり読む皆さんはぜひ、パートナーとペア浴衣にチャレンジしてみてください!
花火大会や夏祭りでは、子供に浴衣を着せておでかけしたいと考えるお母さま・お父さまもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。子供用の浴衣は大人用の浴衣とは選び方が少し違います。子供が楽しんで浴衣を着られるように、ぴったりの浴衣を選んであげましょう。今回は子供用浴衣の選び方と、おすすめの浴衣をご紹介いたします。
シェア
BACK NUMBERバックナンバー
-
2024.03.01
連載記事
気分を上げる、”ちょっとした〇〇” 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.81
-
2024.02.08
連載記事
来年の『二十歳の集い』に向けて 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.80
-
2024.01.05
連載記事
小さなプリント、小さな一歩! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.79
-
2023.12.04
連載記事
除湿・脱臭シート『トリマス』の箱買い 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.78
-
2023.11.01
連載記事
和装振興協議会というのがありまして 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.77
-
2023.09.28
連載記事
お見送りするときの、お別れのきもの 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.76
-
2023.09.12
連載記事
9月の着物コーデは夏あり冬ありのグラデーション! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.75
-
2023.08.10
連載記事
これから振袖を選ぶ方へ 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.74
-
2023.07.11
連載記事
中1男子とともに、角帯に挑戦! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.73
-
2023.05.24
連載記事
備えあれば!優秀な草履のお話 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.72
-
2023.05.06
連載記事
きもののイベントで、リアル着せかえごっこ 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.71
-
2023.03.31
連載記事
夏物はいつから?フライングは自由です! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.70
-
2023.03.01
連載記事
大人の袋帯は二重太鼓だけじゃない! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.69
-
2023.11.21
連載記事
わがまま色無地を探索中 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.68
-
2022.12.28
連載記事
わたしの愛しいうさぎたち 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.67
-
2022.12.27
連載記事
お正月、何を着て過ごしましょうか。 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.66
-
2022.12.19
連載記事
今年のクリスマスプレゼント 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.65
-
2022.11.21
連載記事
貰い物の落とし穴 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.64
-
2022.11.05
連載記事
防寒グッズはお早目に! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.63
-
2022.10.19
連載記事
まずは汚さない。”予防”が大事! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.62
-
2022.09.29
連載記事
暑がりさんと寒がりさん 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.61
-
2022.09.14
連載記事
洗える”快適な”長襦袢 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.60
-
2022.08.29
連載記事
”お気に入り”は履いてこそ! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.59
-
2022.08.20
連載記事
夏の小物はいつまで使う? 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.58
-
2022.08.15
連載記事
半幅帯は4m以上のものを”適当に” 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.57
-
2022.07.17
連載記事
”大人の浴衣”を楽しもう! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.56
-
2022.07.01
連載記事
知れば納得、セールの事情 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.55
-
2022.06.15
連載記事
お気に入りの下駄を見つけて、一年中楽しもう! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.54
-
2022.06.17
連載記事
雨だけでなく、ポン酢もまた敵。 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.53
-
2022.05.15
連載記事
早く締めたい!紅型の名古屋帯 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.52
LATEST最新記事
-
まなぶ
日々はそうして過ぎていく 〜小説の中の着物〜 木内昇『浮世女房洒落日記』「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第三十五夜
-
まなぶ
『ヽや(ちょぼや)』3代目・櫻井功一さん(後編)【YouTube連動・インタビュー編】「紗月がみつけた!和の新風」vol.12(最終回)
-
よみもの
祇園『エメラルド美容室』でヘアセット 「京都できもの、きもので京都」vol.10
-
まなぶ
親しみやすく可愛らしい、朧月夜の君 「源氏物語の女君がきものを着たなら」vol.3
-
まなぶ
着物にネイルカラーはOK? 着物姿が品よくまとまるおすすめネイル
-
まなぶ
ヘア&メイク 岡田いずみさん監修! 着物美人になるためのおすすめメイク
RANKINGランキング
-
まなぶ
半衿(はんえり)とは?着物との組み合わせ方・選び方や縫い付け方法まで解説
-
まなぶ
名古屋帯とは?袋帯との違いと種類ごとの使い分け・最適な仕立て方まで解説
-
まなぶ
肌襦袢(はだじゅばん)とは?長襦袢との違いは何?
-
まなぶ
着物の種類と、初めての着物を「付け下げ」にするべき5つの理由
-
まなぶ
留袖とは?結婚式などフォーマルな場での黒留袖の着用マナーと柄の選び方
-
まなぶ
小紋・江戸小紋とは?柄の種類や選び方【着物の種類 基本中のき!カジュアル編②】
-
まなぶ
着物の下着は何を着ればいい?おすすめのブラ・ショーツ・下着を紹介!
-
まなぶ
「訪問着」を徹底攻略!~6つのお悩み実例・解決いたします〜
-
まなぶ
辻が花とは?幻と称される染め物の特徴をご紹介
-
まなぶ
袋帯の多様な種類 丸帯・袋帯・洒落袋帯 シーンや着物に合わせたコーディネート解説