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東京・青山 『BENOIT 東京』 「ひとりで愉しむ着物映えレストラン」 vol.1

東京・青山 『BENOIT 東京』「ひとりで愉しむ着物映えレストラン」 vol.1

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思わずシェアしたくなる写真が撮れる「着物映えレストラン」をご紹介!今回は「フランス料理界の至宝」「完璧な舌を持つ男」とも称されるアラン・デュカス氏が東京・青山にオープンしたビストロ 『BENOIT 東京』。ステキなレストランでゆっくりと、ひとりだからこその時間を愉しんでみてはいかがでしょう。

これからの“withコロナ時代”、いかに自分時間を充実させるかにフォーカスしはじめた方も多いかと思います。

お仲間とわいわい集うのも良いけれど、ひとりの時間もまた良し!
ステキなレストランでゆっくりと、ひとりだからこその時間を愉しんでみてはいかがでしょう。

ひとりで過ごす時間では五感が研ぎ澄まされ、意識が敏感に!
ステキな空間はよりステキに、おいしいお料理はよりおいしく感じられるのではないかと思います。誰かとともにする食事とはまた違った、格別な時間だと感じるのではないでしょうか。

自撮りでも十分愉しめる!

そしてそのひと時をステキに撮って、着物仲間や友人達とシェアできたら…
着姿のシェアは着物愛好家にとって欠かせない愉しみのひとつ!せっかくですのでとびきりの一枚が撮れるよう「着物が映えるフォトジェニックなレストラン」を選びませんか?

美肌アプリなしでも、スマホの自撮りでも充分!
思わずシェアしたくなるような写真が撮れる、着物映えレストランをご紹介いたします。

今回の「ひとりで愉しむ着物映えレストラン」は…

100年経つ今もパリで愛され続ける老舗『ブノワ(BENOIT)』の伝統とエスプリはそのままに、2005年、アラン・デュカス氏により新たなエッセンスが加えられ、青山にオープンしたビストロです。

「フランス料理界の至宝」「完璧な舌を持つ男」など多くの形容詞を持ち大変有名なアラン・デュカス氏ですが、こちらは肩肘を張らないビストロ!形式張らない雰囲気で、好きな着物を自由に楽しめる感じがなんともうれしいところ。

入口を入ってすぐの壁が鏡張りになっているので、さりげなく着崩れもチェックできるんです。いいでしょ♪

着姿チェックを済ませて、さあ参りましょう!

大きな鏡で着姿をチェック
螺旋階段を登りダイニングへ

螺旋階段を登りダイニングへ。

大きな窓からたっぷりと注ぐ自然光に「いい写真が撮れるぞ!」と期待が高まります。…そう、美肌を演出してくれるのはたっぷりの自然光!お肌の悩みを一掃してくれますものね!

大きな窓からたっぷりと注ぐ自然光
フォトジェニックなオブジェとともに

まずはBENOIT 東京のシンボル、「エッフェル塔」の模型がお出迎え!
ヘアメイクもスタイリングも着付けも自分ですもの、雑誌のようにはいかないけれど、フォトジェニックなオブジェの助けがあればほら、シェアしたくなる写真になりますよ♪

私の着物選びは、洋装ならば何を着る?から導き出します。
今回は「パリ香るお洒落ビストロ」ですので、個性あるワンピースが気分。
日差し注ぐ明るい店内で沈まぬよう、着物はビタミンカラーの小紋にしました。
そして帯と小物は色味をおさえて品よく。着物ですもの、しとやかさは漂わせて…

レストランへの予約はオープン時間がおすすめ!
他のお客様の迷惑にならず、気兼ねなく撮れますもの。お食事前にさっと撮れたらスマートですよね!

お食事前にさっと自撮り
個室としても使えるアットホームな雰囲気のお部屋

さてお愉しみのお食事は…
個室としても使えるという、こちらのお部屋でいただきました♡

フランスから運び入れたという天井画は、アンティークだそう。
大きすぎて入口からは入らず、窓ガラスを外して運び入れたのだとか。
ちなみにこちらはビルの10階、ワオ!ですね!

アンティークの天井画
窓ガラスをはずして運び入れたそう

他にも、デュカス氏がパリの蚤の市でみつけたというアンティークの数々がたくさん飾られているので、いろいろとみつけてみるのも楽しいですよ!
どれも味があってとってもステキです♡

良い物は長きに渡って愛され、使われ続けてゆくんですよね。
一度お役目を終えたものに居場所を与え、輝かせる。着物とも何か通ずるものがありますね!

アンティークの数々が多数
デュカス氏が蚤の市でみつけてきたもの
古いものにも光をあてる
メニュー選びから堪能

ひとりでお食事をしてみると、いつも以上にソムリエの方やスタッフの方の存在が大きく感じられました。
気のきいたおしゃべりをして下さったり、豆知識を伝授して下さったり。時にはお味の感動を共有して下さったりと。

プロとのコミュニケーションは楽しいもの、メニュー選びから大いに味わいたいですね!

プロのスタッフとのやりとりも愉しんで
スパークリングでお食事を待って

お料理を待つ間は、ブルゴーニュで作られるスパークリング「クレマン・ド・ブルゴーニュ」を。
シャンパンに負けないおいしさ、かつおてごろとのことで、おすすめいただきました。選択肢に幅を持たせて下さる配慮に感激!

とってもおいしかったので私からもおすすめです。ブノワさんおすすめのこちらのクレマン・ド・ブルゴーニュは、市販されていないそうですのでぜひこちらで♡

最初に出されるアミューズ・ブーシュ。
いわゆる「突き出し」ですね!チーズ風味のシュー皮に黒胡椒がトッピングされ、スパークリングとも良く合いました。

アミューズ・ブーシュ
窓からの景色を眺める

窓からの景色を眺めたり…

ステキな空間に身を置く喜びを感じたり…

ステキな空間に身を置く喜び
ひとり時間をしばし堪能

お食事までの優雅な時間をしばし堪能。

真鯛と野菜のマリネ・ギリシャ風

一品目の前菜は、

「 真鯛と野菜のマリネ ギリシャ風 」

真鯛は塊のままバーナーで炙り、香ばしさと甘味を出しているそうです。
まわりの彩り野菜はシェリーヴィネガーで風味づけされていましたよ!
甘味のある真鯛と酸味のあるお野菜を、爽やかさとほろ苦さが絶妙な柑橘のピューレと一緒にいただくという…この季節にぴったりな一皿でした。
またぜひいただきたい!

スパークリングとの相性も最高

スパークリングとの相性の良さは言うまでもなく。
お料理と飲み物、同時にフィニッシュ!我ながらいただき方が上手でした♪

上手に⁈飲み終えたので、ワインもいただくことに。
日本だとなかなか飲む機会の少ないプロヴァンスのロゼ。
パリで南仏に想いを馳せながら…ブイヤベースと合わせた一杯を懐かしく思い出しました。

プロヴァンスのロゼ
ブラッドピットとアンジェリーナジョリーのワイナリー

こちらはブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが南フランスに所有するワイナリーのものだそう。
そんなちょっとした話題性のあるセレクトが、思い出にもなってうれしいですよね!

白ワイン寄りのロゼ、メインをお魚にしたのでそちらとの相性も楽しみです♡

グリーンピースのスープ・リコッタチーズ

メインの前に欲張って、前菜をもう一皿!

「 グリーンピースのスープ リコッタチーズ 」

フレッシュなフランス産グリーンピースを使った、季節の人気メニューとのこと。
皮目が薄く中身がパンパンに詰まったグリーンピースをペースト状にし、お出汁で伸ばしているのだそうです。
とっても香り高くて、素材の味わいがダイレクトに感じられるスープでした。

お席にて注いでいただきます

注ぐ前のお皿の中には、プリプリとカリカリという異なる2種類の食感のグリンピースに加えて、フワトロなリコッタチーズまで!口の中が楽しい楽しい♪と喜ぶおいしさでした♡

通常はヴィシソワーズだそうですので、こちらのスープを愉しみたい方はお早めに!

注がれる前のお皿
イサキのソテー 緑野菜

メインは、

「 イサキのソテーと緑野菜 」

イサキは今が旬ですね!
炒めたズッキーニをアンチョビで風味づけしたという、とてもとてもおいしいピューレが添えられていました!
周りにはスナップエンドウとインゲン、そして少し焦げ目を付けたスティックセニョールが乗せられて、食欲をそそられましたよ!

「お魚に味がのっている今だからこそ!魚のお出汁をベースにしたシンプルなソースでお召し上がり下さい。」

とのこと。
シンプルなお魚のソテーと凝縮感のあるソースのバランスが、う〜〜ん♡絶妙でした!

ステキな思い出をミルフィーユのように重ねていきたい

クライマックスに選んだのは、BENOIT 東京の大人気メニュー

「 バニラ風味のミルフィーユ 」

バターたっぷりで焼き上げたというパイ生地と濃厚なカスタードクリームが魅力です。
もうとにかくサックサク!オーダーが入ってから組み上げるので、ふやけることがないのだとか。
本場フランスサイズの食べ応えあるデザートながら、あっという間に完食!
前回品切れで食べ損ねていたので、今回いただけて大満足でした♪

実は図らずも…この日は私のお誕生日!

お着物での愉しみ方も、このミルフィーユのようにサクサクと時代に合わせ、ステキな思い出を幾重にも重ねてゆけたらな。そんな風に思いました。

バニラ風味のミルフィーユ
次回はどのレストランにしましょうか

「ひとりで愉しむ着物映えレストラン」いかがでしたか。

こちらの「BENOIT 東京」、今年の3月には「BENOIT 京都」として京都・東山にもお店をオープンさせたそう。東山エリアのシンボル的存在・法観寺境内に建つ五重の「八坂の塔」を間近に望むロケーションとのことですよ!私も京都を訪れる際には、Newオープンのこちらの店舗にも行ってみたいと思います。

BENOIT 東京 シェフ・ソムリエの永田さんをはじめ、スタッフのみなさま、快くご協力いただきありがとうございました!

さて次回は、どのレストランにしましょうか。

あとがき

長く続いたステイホーム、みなさまいかがお過ごしでしたか?
いつもは元気なエネルギーに満ち満ちている私ですが、今回ばかりはさすがに、欝々と気の晴れぬ日々を過ごしていました。

それでも、今まで当たり前すぎて気づけなかった幸せをひとつひとつ数え、今ある幸せに目を向けることで、持ち前の笑顔と明るさをキープ!これからできることは何か、したいことは何か、前向きに考えていました。

そして、着物のこと。

私にとって着物とは、人生を彩り、そして滋養となるもの。これを改めて実感しました。“withコロナ時代”にあっても着物を愉しみたい!新たな生活スタイルに合わせ、愉しみ方も軽やかにシフトしてゆこうと思います!

誰かと一緒も良いけれど、ひとりの時間もまた良し!
与えられたこの時代、ひとりだからこその時間を、着物で愉しんでゆけたらと思います。

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